コロナ生活が半年以上続き、何かと出不精になり、新しいことをするのが億劫になり、モノの考え方が萎縮しているような気がした。
このままじゃいけない!と思った。2014年以来凍結している「メーターオーバーの魚を釣る」夢を、再起動させるのは今しかない!
そこで、まずは古いアブのリールを強化している。今回はコグホイールの交換である。
▲コグホイールをボールベアリング入りのものに交換するのだ。
ただ、どうしてこういう改造が必要なのか?、よくわかってない人もいるだろうから、丸アブの内部機構を解説する。
コグホイールは、スプールの動きをレベルワインダーに伝える
▲これは、4600C3のパーミングカップ側を開けた状態。真ん中の白いパーツはスプールの中心に取り付けられたスプールピニオン。左に見える真鍮製のギアはレベルワインダーを動かすウォームシャフトを回転させるギア。スプールピニオンの動きをこのギアに伝えるために…
▲パーミングカップ側に取り付けられたコグホイールがある。これは金属の軸に取り付けられているただのプラスチックなので、軸回りにボールベアリングを入れたコグホイールに交換する。オリジナルのコグホイールは軸の周辺で薄い板バネ(プラスチック)で停まっているだけなので、それをマイナスの精密ドライバー動かしてやれば簡単に外れる。
▲取り外した状態。コグホイールが取り付けられていた軸のそばに2つの丸が見えるけど、これはパーミングカップの王冠を留めているもの。ここを削れば王冠は外れるらしい。
ちなみに、精密ドライバーはダイソーで売っているもの。これは両端に精密ドライバーがついており、先端をひっくり返せば裏側にもサイズ違いのドライバーがついている。プラス、マイナスの大小で4種類。ペン型でキャップも付くから持ち運びに便利。釣り旅の時はこれを持っていってリールを整備している。
▲ボールベアリング付きのコグホイール、裏表に1つづつ…計2つのボールベアリングがついている。パーミングカップへの固定はCリングを使う。Cリングは表裏があるのでご注意あれ。
▲私が購入したのはこれ。他の会社からも幾つか似たようなものが出ているけど、注意が必要なのは、ベアリングが1つだけのものがあることだろう。ワッシャーがついているのは、個体によって誤差が出るのを補うため。
▲取り付け完了!
▲早速、試しに回してみたが、すぐわかるぐらいにハンドルへの抵抗が軽減している。ただ、レベルワインダーの動きそのものは、ハンドルを手で思いっきり回す程度では、以前と大差を感じられなかったので、今回は動画を撮らなかった。
▲使用されているボールベアリングがこれで5つになったので、「4600C5」と呼ぶべきかw
あと、ウォームシャフト(レベルワインダーを動かしている軸)にボールベアリングを入れたり、レベルワインダーを軽量化したものに交換する改造もあるのだが、とりあえずそこまで手を出すのはやめて、この状態で実戦投入してみるつもり。ようやく、オーバーメーターへの第一歩を踏み出せるようになった。