黒色中国BLOG

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ニコンD70発売20周年記念(1)D70の再発見

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今年、2024年はニコンがデジタル一眼レフカメラD70を発売してから20年の記念すべき年である。

私は2004年の発売直後に購入し、このカメラを持って香港や中国の各地を旅して、たくさんの写真を撮ってきた。私がツイッターでたまに出している古い写真のほとんどは、このカメラで撮影したものだ。

2000年代初頭の中国において、私と苦楽を共にした思い出深いカメラなので、手放すには忍びなく、2度の修理を経て、近年は防湿庫の奥に眠らせていた。

ただ、去年ふとしたキッカケで、このカメラの真の実力を知ることになった。それから、ネットで調べてみると、D70を今も愛用する人は予想外に多かった。ニコンはこのカメラの修理をすでに受け付けていないが、自分で修理して使い続ける人もいたり、サードパーティ製のアクセサリーやバッテリーなどもまだ販売されており、実は今も「現役カメラ」なのだった。

発売20周年の今年、D70を「再発見」することになったのは、何かのご縁かも知れない…と思えるほどに、D70は私の人生に深く食い込んでいるカメラである。

そのようなことを考えている内に、今年1年はD70を私の「主力写真機」として使ってみてはどうだろうか…と思うようになったのでした。

* * * * *

近年はCCD機の再評価が高まり、あえて低画素機を使う人も増えているようなので、私が始めている「20周年の挑戦」が、これからD70やその他のCCD機を使おうとする皆さんのお役に立てるかも…と考え、ブログ記事として公開することにいたしました。

いちおう、黒色中国BLOGは、「中国関連情報専門のブログ」ということになっており、中国以外のことを書くと非常にウケが悪いのですがw、中国ネタを少しづつ挟みながら、書いてみようと思います🙇

【目次】

D70を再発見したキッカケ

去年仕事で、私が中国で撮影した写真をたくさん使ってプレゼンテーションする機会があり、HDDの奥底にしまいこんでいた古い写真をiPad Pro12.9インチに入れて持って行った。

プレゼンを始め、2005年前後に撮影した中国の写真をiPad Proで表示しながら説明をしていると、「アレ?この写真って、こんなにキレイだったっけ?」と思うことが何度かあり、そればかり気になって全然プレゼンに身が入らなかった。実は、それ以前にiPad ProにD70の写真を入れて表示したことは1度もなかったのだ。

夜になってから、もう一度iPad Proを取り出して、D70で撮影した写真をじっくり見てみると…色が深く鮮やかで、シャドー部分の黒が深いような…まるでポジフィルムで撮ったような色合いである。決して高解像度とはいえない。でも、撮影した当時を生々しく思い出すほど、不思議なリアリティが宿っている。濃厚な色味と低解像度が組み合わされると、脳内で昔のフィルム写真に錯覚するのだろうか。それを、iPad ProのRetinaディスプレイで表示すると、PCの液晶モニターで見るのとは全然違った印象になるのでした。

今でも現役で使えるD70

▲後でD40が出てきたので、D70は無駄に大きい印象になってしまいましたが、D40だと小さすぎて右手の小指が余ってしまうし、コマンドダイヤルが1つしかない。D70はシッカリ握れる上に、コマンドダイヤルが前面・背面の両方にあって、操作性が良い。そう考えると、この大きさも無駄ではないかな…と思います。

▲昔のニコンのデジタル一眼レフカメラは、中級機種以上は、こういう「LCDモニタカバー」がつけられるようになっておりましたが、これってちょっとした接触で簡単に外れるので、すぐ紛失するのですね。D70はたくさん売れたカメラなので、BM-4(LCD モニタカバー)は今でもカメラ店に売れ残りがあるかも(数年前まではありました)。今もネットでは新古品とか中古品、互換品、または貼り付けるタイプの硬化ガラス、保護フィルムが売られており、安く手に入ります。

▲私は紛失防止のため、パーマセルテープでBM-4をボディに貼り付けてあります。

▲記憶媒体はCFカード。SDカードが挿せるアダプターを使う人が多いようですが、アダプターによっては書き込み速度が遅くなるとか?私は4GBのCFカードを持っており、RAWでも600枚以上は撮影できる上に、PCに転送する際はUSB接続を使うため、あまりSDカードの必要性を感じず、CFカードのままです。普段ここはうっかり開かないように(ロックできないので簡単に開いてしまう)パーマセルテープで封印しています。

▲ボディ左側の下にUSBポートがあるので、ここからデータを転送できます。

▲電池室のフタも、うっかり開かないように、パーマセルテープで封印しています。

年末年始にかけて、D70にいろんなレンズを組み合わせて持ち出し、どんな写真が撮れるのか試していたのですが、カラーで鮮やかな色が出る時があれば、単に黄色く濁ったような写真にしかならない時もあったり。モノクロームにすると、未知の実力を発揮するレンズもありました。それと、RAW現像の際に「最新のピクチャーコントロール」を選ぶと、突如「現代」の描写・発色に変わるのが面白い。

他のD70ユーザーはどんな写真を撮っているのか…ツイッター、インスタグラム、YOUTUBE、ブログなどで調べてみると、「本当にD70でそんな写真が撮れるのか!」と驚くような作品も少なくありません。そんなことをしている内に、私も「D70の奥義」を極めてみたい…と思うようになったのでした。