▲こちらは6500C3。左のカップに黒いパーツがついてますけど、これがラインアラームのボタン(と言っても、押し込むのではなくスライドさせる)ですが、これが4600C3にも載せられるのか?以前から疑問だったのですね。
結論から申し上げると、組み込み可能です。
その詳細について解説します。
【目次】
ラインアラーム機構
▲左は6500C3の左カップ、右は4600C3(コグホイールはサードパーティ製のボールベアリング付きのものに換装済み)の左カップ。違いはラインアラームの部分だけです。
▲ラインアラームって、一体どんな機構なのか興味津々でしたが、実際に見てみるとたったこれだけのシンプルなものです。
▲どうしてこれをスライドさせるだけで音が出るのか?
▲ラインアラームOFFの状態。わかりやすくするため、スプールからスプールピニオンを外して取り付けてみました。この角度からは見えにくいですが、ラインアラームの鉄板に近いネジ穴にはネジを挿しています。ラインアラームはちゃんとネジ止めしてないと動作しません。
▲ラインアラームONの状態。ONにすると、ネジに当たって鉄板が押し出され、スプールピニオンに鉄板の先があたります。この状況でのネジ止めは完全でないために、鉄板の伸びが少し足りませんが、ちゃんとネジ止めすれば、鉄板の先がもっとスプールピニオン近くまで伸びます。ラインが引き出されると、スプールピニオンが回転し、ラインアラームの鉄板が弾かれるので、音が出るわけです。
4600C3への組み込み
組み込みの作業はただ左カップを入れ替えるだけで、特別な加工は一切ありません。丸アブの4000番台、5000番台、6000番台は、ただ横に長くなるだけなので共用パーツが多いわけですが、ここまで簡単にラインアラーム機構が組み込み可能とはw
▲4600C3に6500C3のラインアラームを組み込んだ状態での動作テストの動画。全く何の問題もなく動作しました。
たぶん、C3同士でなくても、互換性のある左カップだったら他の6000番台のものでも組み込み可能だと思うのですが、とりあえず私の手元で動作検証できるのはC3同士での組み合わせです。
どういう時に使うのか?そしてラインアラームの入手法
中国へ釣りに行ってた時、ほとんどはルアーを投げていたのですが、たまにエサ釣りをする時があり、ラインアラームがあったらなぁ…と思っていたのでした。最近のリールで、ラインアラーム付きのものって少ないですね。6000番台を持ち出すほどの大物を狙うわけではないけど、ルアー釣りのリールと共用で、エサ釣りにも使いたい…という時に、4600C3+ラインアラームだと便利…あんな単純なメカだから重量もさほど変わらない…というわけです。
ラインアラームの入手方法ですが、6500C3は数年前まで捨て値で叩き売られていたので、その際に私は2台購入しました。1つはIAR付き、もう1つはIAR付きなし。「なし」の方は4000円台だったと記憶。当時は鯉のブッコミ釣りをやりたくて、6500C3を2台確保しておいたものでした。
ヤフオクやタックルベリーなんかでたまにモノが出てます。最近はちょっと高くなっているようですが。
あと、左カップだけの販売というのもあって、海外のサイトを見てると、「left side plete」という名称などで販売されてます。送料なんかでそれなりのお値段になるので、日本国内で中古のものを探すのがベストとは思いますが。
最近になってまた丸アブ人気が再燃しているそうですけど、ここまでして今の時代に4600c3を使う人ってどれぐらいいるのかw。ただ、丸アブにハマり始めると、ラインアラームの互換性は気になる人が少なくないと思ったので、ブログで解説してみました(^^)