【「日本にはだんまりだったのに中国への難癖には同調」=グレタさんを中国メディアが痛烈批判】
— 黒色中国 (@bci_) 2021年5月10日
「これは、彼女が『ポリティカル・コレクトネス』を振りかざし、発展途上国の権利と利益を剥奪しようしていることの表れであることは明らかだ」https://t.co/8q6C9xTIh5
2019年の秋頃…日本のネット上でグレタさんは中共の工作員だの、中共が資金提供している…だから、彼女は中国の批判はしない…という陰謀論が広く信じられており、グレタさんは非常に嫌われておりました。
ところが、私はグレタさんに全く嫌悪感を持てませんでした。
そのため、ツイッターでたくさんの人々から私は、「グレタ擁護」としてバッシングされたのですが、なぜ同じ日本人で、一人の人物についての見方が異なるのか…全く理解できませんでした。
ただ、私が「思い当たるところ」を検証してみると…実に明快かつ奇っ怪な「現象」を見つけたことがありました。
2019年当時にこれをブログに書くと、またバッシングされるので、私は書くのを断念したのですが、このほどグレタさんは、中国側から「日本擁護」の陰謀論の対象になったのでw、封印していた「2年前の発見」についてご紹介しようと思います。
【目次】
グーグルで地域を変更して画像検索すると…
グーグル検索には、「検索設定」というものがあり、
▲デフォルトでは、「現在の地域」になっている。つまり、私は現在、日本にいるので、この設定は「日本」です。
そこで「グレタ」で画像検索すると…
▲こうなります。感情的で、にらみつけるような表情。ほとんどが「How dare you!」の時の写真かな。好印象を持てる写真は少ないですね。この写真にリンクされている記事の内容も、写真同様にネガティブな扱いです。
次に、グーグルの検索設定で「地域の設定」を「アメリカ合衆国」にして、「Greta Ernman Thunberg」を画像検索すると…
▲こうなる。思慮深げで、可愛らしい少女…という写真がほとんど。不満そうな表情は下の方にしか出てきません。記事の内容も、写真のイメージを反映したものになっているようです。
検索結果を国ごとに「最適化」したことで出現した「エコーチェンバー」?
この件から推測すると…
- 同じ人物を検索しても、国によって検索結果は違う。
- 国によって検索される傾向が違うので、国ごとの「傾向」に最適化された検索結果が出るのでは。
- 日本ではグレタさんを好意的に思わない人が多く、彼女のネガティブ情報を読みたくて検索するので、そのニーズに最適化された検索結果になっている。
- そもそも、日本ではグレタさんについてネガティブな情報が多い可能性もある。
- 私は、中国のニュースをウォッチする関係で、BBCやCNNなどの欧米メディアの日本語版を毎日読んでいますが、その時にグレタさんの報道も一緒に読むことがあります(「国際報道」として欧米も中国もごちゃまぜになってニュースが出てくる)。私のグレタさん関連のソースはほぼ欧米メディアです。
- 欧米メディアのグレタさん報道は全部が好意的とは言えないけど、日本に比べると、好意的に扱うことが多い。だから私は彼女にネガティブな印象を持ちにくい。
- 私は日本の中国関連報道も読むけれど、そこにはグレタさんの記事がほとんど入ってこない(日本の各メディアの場合、中国のニュースは「アジア」の枠になるので)、まとめサイトのたぐいも見ない。つまり、日本発のグレタさん関連コンテンツがほぼ目に触れない。
- 日本でグレタさんのバッシングをやってる人たちは、たぶん欧米メディアのニュースを見ないで、主に日本の報道や、まとめサイト、ウェブメディアなどを見ているのでは。
今の時代、興味や疑問があれば、ネットで検索して情報を探しますけど、検索エンジンは公正中立な真実を教えてくれるものではなく、利用者の国、言語、過去の検索履歴などから最適化された情報を出してるだけなんですね。
検索の設定で地域を変えるだけで、同じ人物でもこれだけ検索結果が異なるのだから、少しでもソースにする情報が異なると、同じ事物でも、全然ものの見方が変わってしまう。雰囲気に流されて、ロクな証拠もなしに、陰謀論を信じ込んで、他人を攻撃するようになる。
インターネットは、そもそもの「仕掛け」として、分断や対立を作りやすいのでは…と思ったのでした。
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