【顿珠旺青获释满一年 但仍无自由】チベット人のトンドゥプ・ワンチェン氏(記録映像“Leaving Fear Behind”の製作者)は09年に分離主義扇動罪で投獄。釈放されて1年が経過したが、現在も公安の厳しい監視下に… http://t.co/JgENGJJg0d #TIBET
— 黒色中国 (@bci_) 2015, 6月 9
最近、中国人のフォロワーが増えてきたため、中国語のニュースも積極的にツイートしようと思い、あまり日本や中国では紹介されてないニュースの多いRFAのニュースを中心に、毎日取り上げるようにしているのだが、「顿珠旺青」ってどこかで見たような…と思って調べてみたら、トンドゥプ・ワンチェン氏の漢字表記だった。記録映像『恐怖を乗り越えて』の製作者である。
▲写真はウィキペディアより。トンドゥプ・ワンチェン氏は、写真右下の印刷物の写真の人である。
RFAのニュースによると、トンドゥプ・ワンチェン氏は去年釈放された後も、公安当局から言論、行動、日常生活を厳しく監視されており、健康状態が心配される…とある。
「良心の囚人」"LEAVING FEAR BEHIND" 映画製作者を救え! - Students for a Free Tibet: 日本
▲こちらによると、「ドンドゥプ・ワンチェンが不当な裁判で裁かれ、B型肝炎の治療が受けられないでいます」とあるので、肝炎をまだ完治できていないのかも知れない。
チベット語で 「Jigdrel(ジグデル)-LEAVING FEAR BEHIND」というドキュメンタリー・フィルムは、チベットに住む100人以上のチベット人の生の声、たとえば北京オリンピックに対してどう感じているのか、置かれている政治的状況をどのように考えているのか、強制移住や中国政府による資源収奪の実態、教育・文化面での抑圧など、を極秘に取材し、取材したVTRを、ワンチェンの従兄弟であるスイス在住のギャルジョン・ツェトリンが編集をしたものである。 日本語および英語の字幕がつき、25分のネットムービーとして公開される。また世界30カ国でも上映されている。
トンドゥプ・ワンチェン氏が製作した記録映像『LEAVING FEAR BEHIND』(恐怖を乗り越えて)はYOUTUBEでも見ることができる。
▲こちらは日本語字幕付き。ただしダイジェスト版である。
▲中国語・英語字幕付き。こちらはノーカット版である。
ウィキペディアによれば、トンドゥプ・ワンチェン氏は、「農民の家族に生まれ、正式な教育は受けていない」とあるけれど、カメラワークは意外に良いし、ドキュメンタリー映像としてのレベルは高いと思う。テレビの中のダライ・ラマ法王に向かって、次々と五体投地を始めるシーンでは思わず涙が出た。北京五輪前のチベットの状況を記録したものだが、今でも同じような状況なのだろうか。もっとひどくなっているのだろうか。未見であれば、ぜひご覧になられることをお勧めする。ノーカット版でも24分程度の短編映像である。