黒色中国BLOG

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天安門の元学生リーダー・王丹氏、台湾を離れて米国へ…とトランプ次期米大統領との関係

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www.rfa.org

「王丹宣布告別台湾」(王丹が台湾への告別を宣布する)とRFAに驚きのニュースが出ていたので、内容を詳しく読んでみます。

王丹 - Wikipedia

▲「王丹って誰?」という方はこちらをご参照下さい。

いつものように要訳しようと思いましたけど、王丹さんのツイッターアカウントを確認してみたら、本人が日本のニュースを画像引用してつぶやいていました。

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上記に掲載されていない情報をRFAの記事から抽出すると…

7年の圧力はとても大きかった

  • 「6月以後」なのは、それまで台湾の大学での教職の仕事があるため。
  • 「台湾では既に7年教職をしてきたけど、この7年の圧力はとても大きかった。私の健康にもマイナスの影響があったので、しばらく休みたいと思っている」
  • 「中国経済の発展は確実に下降している。中国の全ての政治的安定は強力な経済成長の基礎上に築かれているものであり、これは彼らにとって既に強力な基礎が存在しないことを意味する。この点から見ても、彼らの危機は必ず多くなるだろう。」

なぜ米国なのか?

それにしても…どうしてこの時期に米国への移住なのか。トランプと関係あるのかな…と思っていたら、RFA記事の文末で王丹さんのFacebookに「葉望輝」なる人物がコメントを寄せた…とあります。王丹さんの「告別台湾」はFacebook上に書かれたものなので、葉望輝のコメントは、王丹さんが台湾を離れることについて書かれたものでしょう。内容的には米国へ移住することを歓迎するものですが、「葉望輝」とは誰なのか?

▲こちらに出てくる「スティーブン・イエーツ」氏を中国語訳すると「葉・望輝」になるようです。

葉望輝(Stephen Yates)とは?

12月2日の蔡英文総統とトランプ次期米国大統領との電話会談を「非常に重要な小さな一歩」と
高評したのは、米台関係のキーマンの一人で、トランプ次期米国大統領の政権移行チームの助言役
をつとめるスティーブン・イエーツ(Stephen Yates)氏。
 スティーブン・イエーツ氏は、1987年から89年まで高雄市で宣教師として布教活動をした経験もあり、中国語も堪能だという。2001年から09年のブッシュ政権下でチェイニー副大統領の国家安全保障担当顧問をつとめた。

たぶん、王丹さんがこのタイミングで米国へ行くのは単なる「偶然」じゃないような気がします。

それと、トランプが蔡英文さんと電話したり、「1つの中国」の見直しを持ち出してきたのも、単なる「思いつき」ではなく、それなりの「仕込み」を伴ったもののように思います。

「トランプ大統領」から始まる中国大乱

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