一昨日のニュースに引き続き、環境問題に関する記事が気になった。
こちらのニュースを簡単に説明すると、広州で数百の事業者が区政府を包囲して抗議デモを行い、環境汚染を行ってる企業の閉鎖を求めた…というもの。
他们一年多来坚持上访无果,环保局包庇污染工厂,每次例行监测时均提前通知企业暂停生产线,从而得出工厂排放达标的数据
1年ほど直訴をしてみたけれど、何の結果も得られなかったためデモに至ったらしい。環境保護局は汚染工場と癒着しており、環境汚染の監測を行う時は、事前に企業へ生産ラインを止めるように通知して、工場の排出する汚染物質が、基準値に収まるようにしている…環境保護局と工場の双方がハッピーになれる、中国らしい「仕組み」なのであった。
以前、中国の環境問題に詳しい人から、広東省の環境対策は進んでいて、24時間体制で公安局が監視していると聞いていたのだけれど、実態はどうも違うようだ。
この件が広州の一部だけなのか、もっと広い範囲で行われているのか、中国全体でこういうことが行われているのかは不明だけど、環境保護の施策が行われているとしても、実態としてはこういう「カラクリ」が隠されていることを覚えておいた方が良いだろう。
それにしても…中国の環境汚染の調査で、このような「イカサマ」が行われているのが普通だとしたら、一昨日取り上げた、中国環境状況公報などはかなりデタラメなデータになっている可能性が高い。
それでも、地下水汚染のことは隠しようがないわけで、中国の環境汚染の実態は、我々が知る以上に、かなり酷いことになっているのではないだろうか。