黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

時々犬になりたい時があります

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2005年の反日デモの前後、私は上海にいたのですが、レストランで日本語で話していたら、いきなり後ろから頭を叩かれたりとか、中国人が言い掛かりをつけて来たりで、面倒な目に遭ったことが何度かありました。

だから、外にいる時は日本人とバレないように、日本語を使わないようにしていました。

当時の事情を知らない人が聞くと、私が過敏すぎるとか、大袈裟に思えるかもしれません。

私の友人の中国人は、日本車に乗っていたのですが、ダッシュボードにわざわざ五星紅旗(中国の国旗)を飾っておりました。

こうしておかないと、反日の中国人に、クルマを傷つけられたり、壊されたりするとのことで、中国人もそういう配慮が必要だったわけです。

【目次】

上海の市場にて

今でも上海では、五星紅旗を飾った日本車、五星紅旗のステッカーを貼った日本車、「日本車を買ってすみません」みたいなメッセージのステッカーを貼った日本車をたまに見かけますが、上海の市場でちょっと変わったTシャツを着た人をみつけました。

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見た目、日本人っぽくない感じの人でした。上海の市場にタマゴを買いに来ているわけですから、たぶん日本人じゃないのだろうな…と思います。それにしてもこのTシャツってどこで売っているんでしょうね? 

 
日本の「豊天商店」というショップが販売しているものらしいですが、なぜ上海の中国人が着ているんでしょうか。上海でも売っているのかな…

「日本製以外でないとダメ」だった理由

05年の反日デモの後に、友人の中国人が、「MP3プレーヤーを買いたいけど日本製以外でオススメある?」と聞かれて、「どうして日本製以外でないとダメなの?」と質問してみたら、「会社に日本製品を持っていくと、同僚にいじめる人がいるから」と言っていたことがあります。
 
そういう状況だったら、日本語の書いたTシャツとか着るのはNGだったと思うんですけど、今は日本語が書かれたTシャツを着て、地元の人しか来ないような市場に買い物に行っても全然問題ないわけで、中国もこの10年ぐらいで随分変わったなぁ…と思ったわけです。 
とはいえ、 「コロッ」と変わるものなら、また「コロッ」と元に戻ることはあると思いますけどね。 とりあえず、上海で反日は過去のものになっているようです。
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