ツイッターを長年やっているけど、「黒色中国」は中国の時事問題に関する真面目なアカウントにも関わらず、なぜか食べ物に関する話が持ち込まれることが多い。
単にグルメネタもあれば、中国人の奇食についての話も結構あるけど、先日、中国で砂糖をかけたご飯が出た…という話がもたらされた。
私も中国の色んなところで色んなものを食べてきたけど、砂糖をかけたご飯を食べたことがない。話にも聞いたことが無い。
タイには「カオニャオ・マムアン」という料理があり、ココナッツミルクと砂糖と塩で炊いたご飯にマンゴーを添えるのだが、これはあくまでもスイーツである。
日本でも「ぼた餅」のような米を使ったスイーツはあるので、中国でも米と砂糖を使ったスイーツがあるのか。
半ば信じられず、何かの間違いだろう…と思いながら調べてみると…中国ではご飯に砂糖をかける習慣が実在するのであった(!)
【目次】
子供が食べるもの?
「百度知道」は、日本でいえば「ヤフー知恵袋」みたいなものである。そこに砂糖がけご飯のことが書かれており、要訳すると、「子供の時はいつもそうやって食べていたけど、年をとってからはしていない。健康にも問題があるし…」というような回答になっている。
▲こちらは「みんなはご飯+砂糖の食べ方をしたことある?」という内容。その中に、
- おばあちゃんが炊いたご飯の上に砂糖をかけてくれた。ご飯がちょっと甘くなって、とても美味しかった。
- 小さい頃、おばあちゃんがご飯に砂糖を混ぜて食べさせてくれた。
- おかゆにかけるのならある。
- 懐かしい食べ方だ
- 子供の時にそうやって食べてた
…という回答が寄せられていた。食べたことがないというコメントもあった。
つまり、中国の砂糖かけご飯は…
- 昔の食べ方(今は健康の観点から行われない)
- ご飯が苦手な子供に与えるもの
- お粥に入れることもある
- 美味しい
- 中国全体に浸透している習慣ではない
…というのが真相のようだ。
甘いご飯のケーキ
このほか、
「米飯砂糖方糕」というスイーツが見つかった。「糕」(ガオ)とは一般的に「ケーキ」の意味である。「方」が四角いということだから、日本語に直訳すると「米と砂糖の四角いケーキ」となる。
ご飯に、砂糖、クルミ、胡麻、ナツメ、干しぶどうを混ぜて押し固めたものを四角く切り分けて食べるそうだ。
これは食べたことないけど、どこかで見かけたことがあるかも知れない。次回、見つけたらぜひ味見してみようと思う。
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