【2万人参加のマラソン大会で6割のランナーが体調不良=中国広東省】https://t.co/BZuSKTbPNp
— 黒色中国 (@bci_) 2016年3月24日
大会運営団体が、ランナーに配布した物の中に、お菓子に似た包装の石鹸があり、これを食べたことで体調を崩したようです pic.twitter.com/UlzaIh1zX5
▲こちらのツイートがたくさんRTされましたけど、説明が足りなかったので、こちらに追記します。
1万2千人全員が石けんを食べたわけではありません
▲こちらの記事によると、体調不良を訴えた約1万2千人の内訳は下記の通り。
- 9838人が筋肉を引きつらせ、
- 1743人がねんざ
- 306人が虚脱状態
- 194人が擦り傷
- 107人が腹痛
- 20人が気を失う
…などの症状を訴え、治療を受けたそうです。
▲こちらの記事によると、体調不良を訴えたのは計12208人で、
- 救急車が23回出動
- その内、病院に送られたのは17名
- その内、5名が重症
- その内、3名はICUに、2名は心血管内科に
…という状況だったそうです。
これらの体調不良の内、どれぐらいが「石けん」と関係あるのか不明ですが、このマラソン大会は去年も多くの参加者が体調に異常をきたしており、石けん以前に、大会の運営になんらかの問題があったように思います。
でも、何か変なものでも食べない限り、107人も腹痛を訴える人って出てきそうにないですね。
ただし、今回の問題はやはり「石けん」です。なぜ石けんを食べることになってしまたのでしょうか?
選手たちに配られた「完赛包」とは?
「赛」は「競技」という意味で、「包」は「袋」という意味ですから、「完赛包」は走り終えた人たちに配られた袋のようで、この中にバナナやチョコレートと一緒に石けんが入っていたそうです。
しかもこの石けんは、写真のように、果物の写真が包装に大きくあしらわれており、一応「Fruity Soap」と書いているけど、大きく目立つように「Grape」とも書いておりまして、マラソンで疲れきっている時にバナナとチョコレートと一緒に渡されたら間違いなしに食べ物と勘違いするでしょうね。それと、この石けんの形が、「蛋黄派」というお菓子に似ていたという話も上掲の中文記事に書いてました。
▲「蛋黄派」ってこういうお菓子です。私も中国で何度か食べたことがあるんですけど、この手のお菓子には、確かにかなり質量がしっかりした、硬いのがありますね。
▲こちらがマラソン大会の会場で食べられた後に捨てられたと思われる石けん。さすがに一口食べて食べ物じゃないとわかったみたいですね。ちなみにバナナは見た目、新鮮ではなかったそうです。