黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

旅の常備薬と衛生用品について

SPONSORED LINK

ツイッターで日々、中国のことを書いていますが、食べ物の話は特にウケが良く、たくさんRTされます。

ところが、アレを食べました、こんなものを食べました…ということを書いていると、「中国は不衛生だから、こんなに色んなものを食べていれば、お腹を壊しているはずなのに、そんなことは一切書いてない!故意に隠している!」という変な人がたまに出てきたりします。

ようするに、私が中国を礼賛するために、不都合なことは報告してない…というわけです(なぜかツイッターで私は「親中派」ということになっています)。こういう言いがかりはツイッターではよくあることなので、相手にするだけ無意味なわけですが、改めて考えてみると、「どうして私は中国でお腹を壊したり、体調不良になったりしないんだろうか?」…我ながら不思議な気がしてきました。

ようするに、長年中国を旅している内に慣れちゃったんでしょうけど、よくよく考えてみると、私は旅の常備薬がやたら多いことがわかってきました。「富山の薬売り並」に持ち歩いています(笑)

あまり旅行をしない人にとっては、こうした準備がないために、旅先で体調を崩しやすいのかも知れません。

そこで、こちらで私が普段旅の際に携行している薬や衛生用品をご紹介してみようと思った次第です。

基本の三種類

f:id:blackchinainfo:20170625165244j:plain

私が中国旅行に携行する薬の基本はこの3つになります。

頭痛腹痛虫刺され…というのは常に旅先で悩まされることなので。

とりあえずこの3つの対策ができていれば、旅行は快適なものになると思います。

アスピリン

f:id:blackchinainfo:20170625165552j:plain

私の定番頭痛薬はアスピリンです。中学生の頃からこればかり飲んでいます。なぜバファリンじゃなくて、アスピリンなのかと言えば、自分的には効き目が良い…という実感があるからですが、それ以外の理由で言うと、中国でも香港でもアスピリンは売っているから…というのが決め手です。どこにいても、いつもの薬が手に入る方がありがたいので。一度も飲んだことがないような、正体不明の頭痛薬とか、やっぱり飲みたくないですから。

頭痛はしばらくすれば止まるものですが、その「しばらく」というのがやっかいで、いつまで続くのかはわからない。頭痛が止まっても、長引けば体調にダメージが残るので、旅先でちょっと頭痛っぽくなってきたら、すぐにアスピリンを飲むようにしています。疲れを後に引きずらない、残さないのが旅の心得と思います。

以前は、中国で水に溶かして飲むタブレット状のアスピリンが売っていて、これが非常に飲みやすかったのですが、なぜか10年くらい前に販売されなくなりました。

それと、アスピリンは高山病に効きます。

私はチベット高原を旅したことがあるのですが、その際にアスピリンを携行して、随分と助けられました。

正露丸A(糖衣錠)

f:id:blackchinainfo:20170625170246j:plain

中国にいると腹痛になることは珍しくありません。

食べ物に原因がある?かも知れませんが、環境が変わったり、水が変わったりすれば、体調を崩しやすいので、腹痛になるのでは…と思います。

正露丸は香港に似たようなのが売っていて、安く買えたので、以前はそれを飲んでいたのですが、服用後に息が正露丸臭くなるのがイヤになりまして、糖衣錠を買うようになりました。これなら「ニオイ」はかなり軽減されます(全くないとはいえないけど、「ほぼない」レベル)。旅行用に買うなら糖衣錠の携帯用がオススメです。正露丸は大家族でもない限り、ビンで買うと飲みきるまえに期限切れになるので、24錠というのは丁度良いです。

ムヒS(かゆみ止め)

f:id:blackchinainfo:20170625171751j:plain

あまり野外へ出ない人には不要かも知れませんけど、私は中国や香港にいると、やたらと虫に刺される場所へ行くので、「かゆみ止め」は欠かせません。

今まで色んなかゆみ止めを試してきて、私は熱烈なキンカン派だったのですが、キンカンは昔のガラス瓶にゴムの蓋(裏にスポンジが付いている)のものがなくなって、それからムヒの液体のもの⇒現在はムヒSに落ち着きました。

f:id:blackchinainfo:20170625172300j:plain

旅行に持っていくなら、ムヒSで決まりです。液体のタイプは、夏に汗をかいた時に流れやすいのですね。膏薬タイプは皮膚上に塗られると、汗で流れにくいので良いです。それと…

f:id:blackchinainfo:20170625172520j:plain

▲ムヒSの最大の利点は、使ったら少しづつ容器のサイズを小さくできること。液体のかゆみ止めは、中身が空に近くても、容器の大きさはそのままですから、かさばって邪魔なのです。旅行に携行するならチューブタイプがベストです。

虫除け

そもそも、虫に刺される前に、「虫除け」で刺されないようにすれば良いわけですが、これにも種類が幾つかあって、簡単ではありません。これについては後日に追記することとします。

消毒・傷対策

旅行中にちょっとしたケガで、切り傷、擦り傷ができることはよくあると思います。不慣れな土地での小さな傷が原因で、何らかの雑菌に感染して、化膿するとか、歩行困難になるという経験が今まで何度もありましたので、消毒や傷への対策は欠かせられません。

消毒液

f:id:blackchinainfo:20170625173055j:plain

中国の薬局に行くと、大きな瓶に消毒液を浸した脱脂綿の球みたいなのがたくさん入ったのを売ってますけど、以前はあれを使ってました。フィルムケースに小分けに入れて携行していたのですが、そうすると脱脂綿の数の回数だけしか使えないのでちょっと不便なのですね。それと容器の密閉性が弱いので、しばらくすると乾燥します。

そこで、小さな容器の消毒液を携行し、ティッシュペーパーを脱脂綿代わりに使うことにしました。

マキロンの一番小さなものでも、結構な大きさになるので、2週間程度の旅行でもこれは大きすぎるかな…というところ。

以前、空になった目薬の容器に消毒液を移し替えて、使っていたこともあるのですが、一度間違って目に挿してしまい(泣)、危なっかしいので目薬の容器を使うのはヤメました。でも、短期間の旅行に携行する上で、ちょうど良いサイズは目薬の容器ですね。大体20mlぐらいです。

切り傷、擦り傷を負った時は、早めに消毒した方が良いです。だから、いつも消毒液は携行しています。

防水絆創膏

f:id:blackchinainfo:20170625180528j:plain

旅行中に、切り傷、擦り傷が出来ると、早めに消毒して絆創膏を貼ることにしています。虫刺されでひどく腫れた時なんかも絆創膏を貼っておきます。掻いて、皮膚を傷つけたりして、そこから雑菌が入るのを防ぐためです。

私が釣りをすることもありますけど、水に触れる機会が多いので、防水絆創膏しか使いません。写真のものはダイソーのものですが、これは結構使いやすいです。

絆創膏はサイフの中とか、カバンのアチコチに少しづつ入れて、いつでもすぐ使えるようにしています。

薬用石鹸ミューズ

f:id:blackchinainfo:20170625183534j:plain

旅行先の宿泊場所で使うために、薬用石鹸ミューズを小さく切って、小さなタッパーウェアに入れて持ち歩いています(写真のものはダイソーで買いました)。2週間以内の旅行なら、この大きさで十分かと。

f:id:blackchinainfo:20170625184119j:plain

蓋を閉じれば濡れていても大丈夫です。それほどかさばるものでもありません。

中国が不衛生なのは確かなので、普段から手洗いを欠かさず、薬用石鹸を使って念入りに洗います。ちょっとでも外出して帰ってきたら手洗い。何かに触れたらすぐ手洗いです。

消毒ウェットティッシュ

とにかく中国で病気や体調不良を予防しようとするなら、常に衛生に気をつけることです。バイ菌に触れたのが原因でおかしくなることが多いと思います。

f:id:blackchinainfo:20170627135715j:plain

そこで、こういう消毒ウェットティッシュを携行して、いつも手はキレイに。旅行中によく手で触れるような場所はこれで拭いて清潔にしています。

地下鉄で手すりや吊革を持った後とか、長距離列車のテーブルとか、ちゃんと消毒してラッピングされていない食器類とか(中国ではレストランで食器類を消毒後にラッピングしていることがある)を消毒ウェットティッシュで拭きます。

昔、中国で肝炎が流行った時に、レストランへ行くと食器と共に消毒ウェットティッシュが出ることがありまして、客が自分で拭いて消毒しました。これはその頃からの習慣ですね。大体30枚入った大きめのものを1つ持っていけば、1週間~10日間の旅行に間に合うと思います。

肌・爪のケア

旅行中の頭痛・腹痛・虫刺され以外の体調不良というのか身体の問題としてよくあるのは、皮膚に関するものと思います。

アロエクリーム

f:id:blackchinainfo:20170704180033j:plain

これは絶対必需品ですね。主に使うのは冬場ですけど、空気が乾燥して顔や手がカサカサになるのを防ぎます。中国の南の方では必要ないかも知れませんが、北の方にいくと乾燥がひどくて、肌がガサガサになるので、かならずこの手のクリームが必要になってきます。

日本の薬局で購入すると、たまにこの写真にあるような、小さな容器がオマケについてきますが、これがあると旅行の際に便利です。

尿素クリーム

f:id:blackchinainfo:20170627210723j:plain

以前、中国で冬にカカトが割れて大変だった時に、薬局に行ったら「尿素クリーム」というのを勧められて、それを使うとすぐに治りました。それ以来、日本にいても、冬にはかならず尿素クリームを用意するようにしたのですが、いろんな種類が出ておりまして、一番手に入りやすく、旅行に携行しやすいはこちらかと思います。

旅行中にカカトがヒビ割れてしまうと、そこから雑菌が入って腫れ上がって歩けなくなったりするので、ヒビ割れそうになると、夜に尿素クリームを厚塗りして、靴下を履いた状態で寝るようにしています。そうすると大体翌朝には治っている。

もしカカトがヒビ割れたら、念入りに洗浄・消毒して尿素クリームを塗って、ひび割れがひどくならないように絆創膏を貼るようにしております。

「足」は重要な移動のツールなわけで、念入りにお手入れしておけば、快適な旅が出来るというわけです。

タイガーバーム

f:id:blackchinainfo:20170627211441j:plain

中国の老人がよくカバンにいつも入れている小さなタイガーバームの缶があるのですが、あれって何処で売っているのか…と長年疑問だったところ、去年?だったかな、薬局でようやく見つけました。

虫刺されにはムヒSを使いますが、とりあえずこれも小さくて邪魔にならないから、携行するようにしております。鼻づまりがヒドイ時とか、眠気覚ましに目の下に(目の周りはNG)塗るようにしています。

爪切り

▲以前はこちらを使っていたのですが、あんまり小さすぎる爪切りは使いにくいものです。爪切りは重要なので必ず携行するようにしています。

f:id:blackchinainfo:20170627210843j:plain

▲いま使っているのはこちらの中国製。10元ぐらいで買ったかな…中国製爪切りは切れ味が悪いので、中国人が日本旅行に来ると爪切りを買って帰る…とよく言われますけど、この「日美」というメーカーのものはよく切れます。

なぜ旅行で爪切りなのかといえば、数日なら必要ないでしょうけど、1週間~2週間ぐらいの旅行になると、爪がかなり伸びてきますし、爪が伸びていると不潔なので、マメに切るようにしています。こういう話をしていると、かなり神経質のように思われるかも知れませんが、爪の間に雑菌は溜まりやすいので、ちゃんと切っておけば、感染症対策になるのです。

特に足の爪ですけど、毎日同じ靴を履いて長旅をすると、靴を休ませて乾燥させる時間がないので、雑菌が繁殖しやすく、爪が伸びていると、非常に不潔になりやすいです。旅行の際、毎日長距離を歩いている時に、伸びた足の爪が指を傷つけて、そこから雑菌が入って腫れ上がったこともありました。だから爪切りは欠かせません。

それと、釣り師の場合、爪切りはラインカッターの代りに使えます。

サプリメント

旅行中はいつもと違う食事になったり、粗末な食事になったり、疲労が多すぎたりして、栄養のバランスが崩れやすくなっています。そこで、サプリメントを使って不足した栄養を補うようにしています。

キューピーコーワiプラス

f:id:blackchinainfo:20170625185325j:plain

普段の生活でも旅行の時でも、タブレットやアマゾン・キンドルを常時携行して目を酷使していますから、眼精疲労のサプリメントは欠かせません。私はこちらを寝る前に2錠飲むようにしてます。短期旅行の際はフィルムケースに入れて携行しています。

アリナミンexプラス

f:id:blackchinainfo:20170625190115j:plain

スケジュール的にタイトであったり、毎日過酷な状況が続くと、疲労が回復しにくくなってきます。次の日に疲れを残すと、旅が辛くなってきますので、こうしたサプリメントを服用するようにしています。

いつも、フリスクの容器に数錠入れて持ち歩いています。長旅になるようなら、容器に小分けにして携行します。私の場合、そんなに大量には必要ないです。もう疲れすぎてダメ…という時に1錠飲むことにしています。

眼精疲労にはどちらがいいのか?

元々、アリナミンexプラスは私の親が、眼精疲労に良いと進めてくれたもので、たしかに効能書きにはそう書いているのですが、キューピーコーワiプラスと長期服用して効き目の違いを試してみると、私としてはキューピーコーワiプラスの方が疲れ目によく効くと思いました(個人の感想です)。

アリナミンexプラスは眼精疲労というよりも全体的な肉体疲労に効く…という気がします。その結果として疲れ目にも効果があるのだろうけど、単に疲れ目だけならキューピーコーワiプラスの方がしっかり効いているような(個人の感想です)

身体がひどく疲れると、目も疲れてくるので、この2種類を携行した上で、疲れが酷い時は、体調をみながら、両方服用したり、量を変えたりしています。

食物繊維

f:id:blackchinainfo:20170625192612j:plain

私は普段自宅にいる時は、数日おきに、玄米を炊いて食べております。

毎日玄米だとキツイのですが、3日置きぐらいなら、ちょうどいい感じ。お通じもよくなって体調がよくなっているような気がします(個人の感想です)

ただ、旅先に圧力鍋を持ち歩くわけにもいかないので、そうなると玄米が食べられず、お通じの調子が変わってくるのですね。

その上で長距離鉄道の旅だったりすると、ついカップ麺とか、簡単なお弁当に偏って、野菜不足になります。

そこで、繊維質を補うために、食物繊維のサプリメントを最近購入しました。

こちらはまだそんなに飲んでないので、はっきりとした効き目はわからないのですが、繊維不足で数日お通じが止まってしまうのはキツイので、活用したいと思っております。

ただ、これって1日9錠も飲まなきゃいけないし、けっこう大きめですから、飲むのが大変だったりします。もうちょっと飲みやすい、少量でOKの食物繊維はないのかな…と考えているところです。

「予防」を心がける

上記の説明を読めば、お分かりいただけかと思いますが、私の旅の健康管理の「コツ」は、清潔・消毒を徹底して、バイ菌への感染や増殖を抑えるところにあります。

物理的なケガは、そうならないように気をつけるしかないのですが、旅行中の体調不良って大体は、バイ菌の感染によるものと思うのですね。

中国へ行くと、不衛生なのに加えて、日本にはない種類のバイ菌とかがあるかも知れないので、日本人には免疫ができてないかも知れない。

なので、神経質なまでに手を洗い、マメに爪を切り、消毒ウェットティッシュで手と身の回りのモノを拭きまくる…というわけです。

こういう対処をするようになって、激しい体調不良を起こすことは、ほぼなくなりました。

必要量だけを携行する

f:id:blackchinainfo:20170627210358j:plain

▲こちらはダイソーで売っていた3段ピルケースですけど、旅行の際はこれに、歯磨き粉、アロエクリーム、アリナミンexプラスを入れて持ち歩くようにしています。

歯磨き粉が一番よく使いますけど、大体これで1週間~10日間は持ちます。

f:id:blackchinainfo:20170628211336j:plain

▲アスピリンもこのようにハサミで切って少量携行するようにしています。2週間以内の旅行でアスピリンを1箱(30粒)も飲むことはまずないので、4つもあれば十分でしょうね。

書き出してみて気づきましたが、ここまで色んな薬品&衛生用品を持ち歩いているとは思いませんでした。これらのものが少しあるだけで、旅行の快適さは劇的に変わってきます。ただ、いたずらに増えると荷物がかさばったり重くなったりして、疲労の原因になってしまうので、旅行の日程に合わせて必要最低限の少量を携行する工夫を積み重ねるのが、肝要かと思います。

お題「旅行に必ず持っていくもの」