黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国風漢方火鍋スープと失楽園鍋

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はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
突然ですが、黒色中国さんおすすめの火鍋の素、具材はありますか?
もしご迷惑でなければ教えて下さい。
よろしくお願いいたします。

メールフォームにこんな質問が舞い込んだので、回答すると表題の通りとなります。

以下、手短に説明しますと…

中国風漢方火鍋スープ

▲私は毎年、冬になると、こういう和風+中華のダシを作っています。これを食べると血行がよくなるのか、身体の内側から温まってきて、よく眠れます。昆布を入れすぎると、ミネラルが多すぎるのか、胃にもたれるので要注意です。

www.taiheikonbu.co.jp

失楽園鍋

昔、渡辺淳一の『失楽園』という小説が流行って、映画にもなりましたが、その中で「最後の晩餐」として出てくる鴨とクレソンの鍋があり、それが「失楽園鍋」と呼ばれるようになりました。

▲詳しくはこちらを御覧ください。

「鍋料理」というと、アレヤコレヤと具だくさんにしてしまうものですが、ナンデモカンデモ一緒に煮込むと味がごちゃまぜになって、それが良いという人もいるでしょうけど、シンプルに3品目ぐらいの食材に絞ると、それぞれの味がシッカリとわかって研ぎ澄まされた味になります。失楽園鍋のメリットはそこにあります。

▲これは昔、深センで失楽園鍋をやっていた時の写真です。普通の漢方スープと唐辛子入りスープの2種類が入った鴛鴦(おしどり)火鍋ですが、これに羊肉と昆布を細く切ったもの、そしてクレソンでいただきます。

▲クレソンは香港で「西洋菜」といって、火鍋屋に行くと普通にあります。

私が日本で鍋をやる時は、クレソンがあれば使いますけど、なければ豆苗で代用します。

日本でしゃぶしゃぶに使えるような羊肉の美味しいのはなかなか見かけないので、日本で自作する際は豚ロースか鶏の胸肉を薄切りにして使っています。

日本で生昆布とか見かけないので、刺身用わかめを使ってます。

それをポン酢とネギでいただくのですが、場合によっては中国の黒酢も入れます。

漢方スープと中国の黒酢のせいか、食後に胃に持たれにくいというのか、スッキリした食後感です。

一般的な鍋料理を毎日食べると飽きますけど、失楽園鍋だったら毎日でも飽きないかな。たまに、冬の夕食を手抜きしたい時に、冒頭の漢方スープを大量に作って、毎日失楽園鍋ばかり食べています。