黒色中国BLOG

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【遅いだけじゃなく甘すぎる】日本のコロナ対策、香港との比較

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政府のコロナ対策に関するニュースを見て驚いた。

帰国後3日間は指定宿泊施設での滞在を義務付けているが、6日間に延長する方向で調整している。入国者数そのものも減らす方針だ。

日付が違うのではないか…と思ったが、5月6日のニュースで間違いない。

実は、香港では先月20日から、インドからの航空便の乗り入れを禁止しているのだ。

香港に比べて甘すぎる日本のコロナ対策 

▲こちらは4月20日のAFPのニュース。

  • 香港当局は20日、インド首都ニューデリー発の航空便の乗客少なくとも53人が、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたと発表
  • 乗客らは3週間の強制隔離に入り、この期間中に陽性が判明
  • 同機の定員は188人だが、搭乗者数は公表されていない。
  • 香港で新型コロナ変異株N501Yが初めて検出されたことを受け、当局は20日から、インド、パキスタン、フィリピンを「極めて高リスク」のカテゴリーに分類し、3か国発の全便の乗り入れを2週間禁止した。

4月28日に私の香港の友人から教えてもらった話によると、ホテルでの隔離が終わって家(香港の)に戻ったインド人からも感染者が出たケースもあったらしい。つまりN501Yでは、3週間の隔離期間中に陽性反応が出なかった人でも、陽性になることがあるようなのだ。

私みたいな個人でも知ってることだから、日本ではとっくにこれらの対策をやってるものだとばかり思ってた。

でも、日本では乗り入れ便の禁止はせずに、現状3日間の隔離を6日間に延長する「方向で調整」している段階なのだ。

【インド入国者水際対策】日本と香港の比較

・実施開始日
 香港=4月20日
 日本=5月6日以後?

・入国の制限
 香港=4月20日よりインドからの乗り入れ便を2週間停止
 日本=入国者数そのものも減らす方針(「乗り入れ便停止」ではないらしい)

・隔離期間
 香港=3週間の強制隔離
 日本=最初は指定宿泊施設に3日間(今後は6日間に延長)の滞在。PCR検査で陰性が出ればその後は自宅待機。全部合わせて2週間。
※指定宿泊施設での滞在を2週間に延長、入国停止措置などの「案」もある。

すでにインド変異株は日本にも来ている

▲東京では、すでにインドの変異株が確認されている。

たぶん、日本ではオリンピックの関係もあって、香港並の迅速かつ厳しい対応を取れないのだろうか。

ただ、ここまで「遅くて甘すぎる」のは完全に予想外なので、本当に驚きました。

しばらく、外出を極力控えようと思います。

【追記】新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について(外務省)

ブログ公開後にツイッターで教えてもらったのですが、

出入国管理及び難民認定法(入管法)第5条第1項14号に基づき、日本上陸前14日以内に以下の国・地域に滞在歴がある外国人は、当分の間、「特段の事情」がない限り、上陸を拒否することとしています。

…だそうです。ただこれ、4月30日になってから取られた措置なのですね。