黒色中国BLOG

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【緊急事態日記】給付金10万円の件、香港の場合との比較

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香港の友人からチャットで、

「日本人はみんな10万円もらえるんだって?」

と連絡をもらった。

あちらでもニュースになっている?みたいだ。

でも、香港人は1万香港ドル(現在のレートで13万7,745円)もらってなかったっけ?

香港の給付は早くても8月から

香港政府の1万ドル支給の件は、2月末からアナウンスされていたので、もうとっくに受け取っているものだとばかり思っていたが…

▲支給開始は「早くとも夏」らしい。

香港政府は何をやらせても仕事が早い…とばかり思っていたが、意外に時間がかかるのだ。

日本は4月16日に10万円給付が決定しており、5月から支給開始なので、決定から給付まで最短で2週間程度か。日本政府の仕事は「遅い」という印象があるけれど、意外とそうでもないのだ。

ただ、香港は2月末に決めて8月から支給だから、生活困窮者を救済する…という色合いが少ないのかも知れない。日本の場合はコロナ禍による生活困窮者を早急に救済する必要がある…という事情があるのではないか。日本でも香港でも、表面上はコロナ禍による「給付金」で同じものだが、意図するところが違う「別物」と考えるべきかも知れない。

香港は在外居住者でももらえるが、日本は…

香港の場合のメリットも一応あって、それは香港に住んでなくても香港人(永久居民)であれば、支給してもらえる…ということだろう。

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▲先に紹介した香港BSの記事だが、最後の方に書かれている「3つ星」というのが永久居民を意味する。

日本の10万円支給は、納税の有無と関係なく、ホームレスでも死刑囚でも、住民基本台帳に記載があればもらえるようになっているが、在外邦人には支給されないことになっている。

在外邦人にはなぜ支給されないのか…その理由が見あたらないので、非常に気がかりなのだが、やればできることだろう。香港でもちゃんとやってる(今回の支給は8月以後だが、以前にも別の給付をやったことがある)のだから。

「香港でもらえるなら、日本からもらわなくてもいいだろ」

…という人がいるかも知れないが、日本から住民票を抜いて、香港で住み始めてまだ7年以上たってない(永久居民の申請資格がない)という人はけっこういるので、このタイプの場合、日本からも香港からも給付は受けられないことになる。こういうケースで給付を受けられない在外邦人は、香港以外でもいるだろう。

私は今回、日本で給付されるので問題ないのだが、香港に数年住んだことあり、あまり他人事には思えないのであった。 

香港に引っ越しました。

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  • 作者:上野うね
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