【上海で3000人、変電所反対デモ=警官隊と衝突、20人けが-人権団体】『住民たちは幼稚園や小学校の近くに建設中の変電所が健康被害をもたらすのではないかと懸念』鎮圧のため出動した数百人の警官隊とぶつかった https://t.co/VEnqCFAZrf
— 黒色中国 (@bci_) 2016, 1月 27
▲上海で数千人規模のデモ、数百人の警官隊と衝突って、よっぽど何かあったんだな…と思って調べてみました。
RFAが報道してくれていました。
- 場所は上海市松江区九亭鎮
…この場所って、私も何度か行ったことあります…中心部ではないけど、それほど郊外でもない場所です。 - 幼稚園や小学校の付近に110kvの大型変電所を建設しようとしているようです。「110kv」ってどれぐらい大きいものなのか、私は電気関係弱いので見当がつきません。
- 26日の夜にデモが始まり、警官数百名が出動して押し合いとなり、20人が負傷、15人が逮捕。27日午前1時には解散…ということなので、衝突があった割にすぐ終わったようです。ちなみに、中国のこの手の抗議デモって、警官が出動しても数日続くのは珍しくありません。
現場の写真を探してみました。
▲後に、銀行とかコーヒーショップのネオンも見えますから、「鎮」といっても、結構賑やかなところですね。
▲如何にもな対決の構図。
▲「北九亭での大型変電所建設を強烈に阻止する」
こういう手書きの横断幕が出てくると、本物のデモなんだなぁ…と思います。
▲微博で写真を探しているのですが、早いもので、夜の8時半ぐらいからアップされているので、たぶん帰宅途中の人が混じっているような気がします。
RFAの記事の続きを読むと、中年女性が複数の警官に囲まれて暴力を受けたとか、老人と子供も逮捕されたとか、書かれており、その後に変電所と小学校は140mしか離れてない、小学校は150mの距離だ…住居までは250mもないとか書かれていますけど、実態はどういうものなのか…と調べてみたら…
▲こんな画像を見つけました。どうしてわざわざこんなところに変電所を作ろうとしたのか…微博を見ていると、「大人は大丈夫でも、子供は白血病になる」とか書かれています。ところで、変電所ってそんなに人体に影響があるものなんでしょうか?
変電所の電磁波の人体への影響は?
▲こちらのサイトを見てみると、九亭に建設予定の変電所は110kv=11万ボルトになりますから、一次変電所から二次変電所の間ぐらいの電圧。電磁波は4マイクロテスラになるはずです。送電線の電磁波は20マイクロテスラとありますが、九亭の変電所につながる送電線の電磁波がこれに相当するのかは不明。
『注目されている“小児白血病”の危険性』という項目で、
医学的調査の結果、0.4マイクロテスラ以上の環境のなかで生活している子供の方が、弱い電磁波を受けて生活している子供よりも白血病にかかるリスクが2倍も高かったのです。
…とありますけど、九亭の変電所は4マイクロテスラの電磁波が出ていると思われるので、そうすると白血病にかかるリスクが2倍になる状況の10倍の電磁波が出ていることになります。
スマホで電磁波の測定ができる?
上掲のサイトにスマホで電磁波の測定ができると書いてあったので、アプリを探してみたら…ありました!
電磁波測定器(Free) - Google Play の Android アプリ
▲アンドロイド版はこちら
▲こちらはiPhone用
私はアンドロイド版を早速インストールしてみましたけど、起動させると「パチッパチッパチッパチッパチッ」という音が聞こえます。試しに電子レンジを電源投入してスマホを近づけてみたら、「ビィーーーッ!」という音と共に画面が真っ赤になって「dangerous」と表示されました。
▲こちらを見ると、電子レンジの電磁波は20マイクロテスラ。携帯電話も同じく20マイクロテスラ。
ヤバイじゃないですか!w
上海のみなさんが建設反対のデモをやる気分がわかってきました。ちなみにこのデモは27日夜も開催予定だそうです。