最近は、対ロシアの輸出入で中国関連のニュースが多いのですが、大体は密輸だとか食べ物に有害な細菌が入っていた…という内容です。
でも、今回は基準値を超える「放射性物質」が検出された模様です。
日本とも無関係とは言えない内容なので、要訳してみようと思います。
ケータイ・タブレット用の部品から基準値3倍以上の放射性物質を検出
- 1月12日、ロシア税関は放射性物質を含む中国製品を押収したと発表。
- この危険な商品は、エカテリンブルク市のコルツォヴォ国際空港で押収された。
- 報道によれば、税関職員が、中国からの輸入小包を検査していたところ、ガイガーカウンターに反応があり、調べてみたところ、この商品には基準値の3倍を越える放射性物質が含まれているのが判明。
- 開封してみたところ、この荷物は中国製の金属板で、ケータイやタブレットの電磁波を防ぐものであったが、このパーツにはトリウム232が含まれていた。
- この中国製品は、ロシア税関で入境を禁止され、発送元に送り返された。
ところが、中国からの輸入品に放射性物質が含まれていたのは、今回が初めてのことではなかったそうです。以下、要訳を続けます。
中国製按摩棒から基準値10倍以上の放射性物質を検出
- 2016年10月にも、コルツォヴォ国際空港で、基準値の10倍を越える放射性物質を含む按摩棒が発見された。
- ロシア税関によると、全金属製の按摩棒から、トリウム232とラジウムが検出されたという。
トリウムの本来の用途と人体に与える影響
- ロシアの専門家によれば、これらの放射性物質を含む商品を使用した場合、使用者の血液や皮膚に損傷を与え、肺癌、膵臓がん、白血病を誘発すると言う。
- トリウムは一般的に、ガス灯や宇宙工業用の金属部品の製造、または核燃料として用いられる。
- これらの放射性物質を含む中国製品は、故意によって作られたものではなく、製造コストを下げるために安価な鉄くずを利用した際に、有害な物質が含まれていたものと思われる。
中国は宇宙産業が活発ですから、宇宙ロケットなどを作った後の部品や素材を、産廃業者に引き取らせ、その後に転売されているのでしょうか。
- 【参考】トリウム - Wikipedia
ウィキペディアを見ても、トリウムが有害なのは間違いないようです。その割に、色々な用途で使われているようで、廃棄する際に注意しないと、今回のように再利用されて一般の製品に混入してしまうのかと思われます。
中国製デジタルデバイスや、按摩棒などは、日本にも輸出されるでしょうから、中国製の金属製品には警戒しておいた方が良いかも知れませんね。
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