今年は年始から、パソコン関連の「軍備増強」に取り組んでおりまして、昨日は冷却ファンの交換をしましたけど、次はE430cに「キャッシュSSD」の導入をして、常用しているパソコンの性能を向上させようと思いました。
キャッシュSSDとは?
Lenovo Edge E430(c)にはmSATAのスロットがあり、そこにSSDを差し込んでキャッシュにし、動作を高速化させられるのですが、購入時にこのオプションを選択してないとスロットは空のままです。
私にとってE430cは「とりあえずの予備機」だったので、こういうオプションを加えるつもりもなかったのですが、メインで使っていた自作機が突然死して以来、E430cがメインマシンとなったので、高速化に着手することになりました。
mSATAスロットに、大容量のSSDを入れてそちらにOSを入れてしまう方法もあるようですが、現在の動作スピードにそれほど不満があるわけではなく、ちょっと「サクサク感」を増したいだけなので、なるべく低コストで、手間をかけずに高速化したい。
そこで、本来購入時にオプションで選べたはずのキャッシュSSDを入手できないだろうか…と考えました。それなら相性問題にも悩まなくて済みます。
レノボ・ジャパンに電話してみると、キャッシュSSDだけの販売はしていないとのこと。
でも、すでに3年前の機種のパーツですから、どこかで安く叩き売られていないだろうか…と思ったわけです。
FRU:45N8331
「E430 キャッシュSSD」でググると幾つか情報が見つかりますが、レノボから正規で提供されていたのはSanDiskの製品で、FRU(レノボの部品管理番号)は「45N8331」というものになります。
▲eBayで検索すると、たくさん出てきました。
送料無料の新品が1500円ちょっとで出ていたのでそちらを注文しました。
取り付け方法
▲注文してから1週間ほどで届きました。中国の業者からの発送なので、ちょっと心配でしたが、ちゃんとした包装で送られてきました。
▲「i100-016G」…容量16GBです。こんなので本当に高速化するんでしょうか…
▲E430cの裏の左上にネジ1本で開けられるカバーがありますので、そこを開くとスロットが現れます。この金色の端子がズラッと並んでいるところの上側にある隙間に差し込んでやります。
▲差し込んだ状態。スロットにはプラスチックの「突起」(写真右の中央)があるので、逆向きでは挿せないようになっています。
ただ、この状態だとSSDの左側が浮いているので、ネジ止めしてやる必要があります。
▲手元にあったちょうど良いサイズのネジで固定してやりました。
ExpressCache
キャッシュSSDとして使用するには「ExpressCache」というソフトウェアをインストールする必要があります。
▲こちらのソフトウェアをインストールしてやりました。
▲32bit版はこちらになります。
このソフトウェアのインストールには、順序があるようで、SSDを組み込む前にインストールするのはNGのようです。私は先にExpressCacheをインストールしていたので、ちゃんと動作しませんでした。
SSDを組み込んでから、ExpressCacheをインストールするのが正しいお作法になります。
キャッシュSSDがちゃんと動作しているのか、ExpressCacheがちゃんとキャッシュSSDを認識しているのかは、コマンドプロンプト(管理者)で
eccmd -info
と叩けば、確認できます。
▲キャッシュSSDが正しく動作していれば、こんな感じの表示がされます。
最大2分の起動時間が最短37秒に!
以前は起動時間が最大で2分、最短で1分10秒ぐらいで、たまに1分40秒とかだったのですが、キャッシュSSDを導入すると、アベレージで1分を切るぐらいになり、50秒台、40秒台の時も珍しくなく、最短では37秒ということもあります。
▲こちらは本日撮ったスクショですけど、起動時間は43秒でした。
▲その後、34秒の時もありました。
▲その後、ついに28秒を達成!(2月10日)
キャッシュが上手く当たっていると、起動時間や動作が速くなるようです。
グーグル・クロームの動作もキビキビとして、フォトショップも素早く立ち上がるようになりました。私が使用する最大のアプリケーションといえば、アドビのプレミアエレメンツですけど、これも起動時間は以前の3分の1ぐらいになりました。
Failed to retrieve product license information
ところが、導入からしばらくしてキャッシュの状態を確認してみると、次のような表示が出てきました。
Failed to retrieve product license information
…ってなんでしょうね?
よくわからないのですが、一応キャッシュSSDはちゃんと動作しているので問題はありません。また時間のある時にこの表示が何を意味するのか調べてみようと思います。
追記:解決しました
▲私はこちらのメンテナンスソフトを使用しているのですが、これをかけるとスタートアップに入っている不要(とソフトが判断する)なソフトを無効化するようになっており、Express Cacheはその対象になっていました。
Advanced Systemcareで「ツールボックス」⇒「スタートアップマネージャー」でExpress Cacheを有効化してやると上記の「Eccmd -info」でちゃんと動作しているのが確認できます。
ただし、またAvanced Systemcareのスキャンをかけると無効化してしまうので、スキャンをかけた後で修復に入る前に、「スタートアップ」のところを開いてみれば、無効化の対象になっているはずです。ここでAvanced Systemcareを「除外」に指定してやると、次からは無効化されないようになります。
たぶん、この手の他のメンテナンスツールでも、似たような感じで、Express Cacheを無効化してしまうようになっているものと思われます。
コスパに優れた高速化
たぶん、現在の「高速化」としては、HDDをまるごとSSDにリプレイスしたりするのが王道なんでしょうけど、私は爆速を追求するタイプではなく、とりあえず動作がちょっと速くなってくれたらいいや…という要望だったので、最も低コストな選択をしました。
HDDをまるごとSSDに移し替えて…というのは以前やったことがありますけど、結構手間で面倒でした。あんまり手間とお金をかけるのなら、いっそ新しいPCを買った方が手っ取り早い。
1500円ちょっと+少しの手間で、3年前のノートPCが、これだけ高速化するなら、充分だと思いました。
Thinkpad Edgeシリーズには、他にもmSATAが挿せるモデルがありますが、もしまだ何も挿していないのなら、キャッシュSSD導入による高速化はオススメです。