2012年11月発表のグーグルのスマホ「Nexus4」をいまだに使っています。
もう4年半前のスマホだから、進歩の激しいスマホの中ではかなりの旧型になるんですけど、私はちょっとした写真撮影と、ツイッターとメールのチェックぐらいにしか使わないので、とりあえずこれで間にあっておりました。
ただ、最近はツイッターのアプリが非常に落ちやすく、かなり使い勝手が悪くなってきました。
新しいスマホを買おうと思っているのですが、その前にこのNexus4がどの程度、工夫によって改善できるものか、試してみたく思い、この数日色々試しておりました。
その内容は特にNexus4に限定しなくても、他のアンドロイド系スマホでも、実行できることなので、こちらにまとめておこうと思います。
■目次
- 1:余計なアプリ・データは消しまくる
- 2:クラウドはGoogle Driveのみに
- 3:常駐するアプリを停止させる
- 4:キャッシュのクリア
- 5:ツイッターライト
- 6:「Habit Browser」の導入
- 7:グーグル音声入力
- 8:Androidの動作を二倍早くする設定
- 追記1:削除できないアプリは「無効」に
- 追記2:バッテリーの持ちが飛躍的に向上!
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1:余計なアプリ・データは消しまくる
とにかく、不必要なアプリ、たまにしか使わないアプリ、他のアプリでも代替出来る機能のアプリは片っ端に消しました。
たまにしか使わないアプリは、使う時だけダウンロードしてもいいわけで、日本国内の不慣れな地域で、公共交通機関での移動が多い時に、私は「乗換案内」を使いますけど、そういうのは毎日のことではないので、基本はグーグル・マップやブラウザ経由での検索で代用することにしました。
データも、不必要なものは片っ端に消しました。
2:クラウドはGoogle Driveのみに
今までDropBoxやOneDriveを使ってきましたが、これらのアプリを削除して、Google Driveのみにしました。アンドロイドでGoogle Driveは消すことが出来ない機能なので、Google Driveを使えば、他に余計なアプリをインストールする必要もなくなり、複数のクラウド・サービスに分散していたデータがグーグルドライブに一元化できます。
ただ、それでもたまにDropBoxを使いたい時もあるので、それはブラウザ経由でアクセスすることにしました。
3:常駐するアプリを停止させる
「設定」⇒「アプリ」⇒「実行中」で常駐しているアプリを出せるのですが、覗いてみると…これだけ色々常駐してたら、そりゃ動作も遅くなるわな…という状況
グーグル・マップとか百度のアプリなどが常駐してました。そこで、止められるものは停止するようにしました。
4:キャッシュのクリア
「設定」⇒「アプリ」でよく使うけど動作が鈍いアプリ(私の場合ならツイッター)を開いて、キャッシュを消去するようにしました。
ただ、これって直後ぐらいしか効果がないのですね。
ツイッター使いすぎ?かも知れないし、最近は特に反応が多いので、あっという間にキャッシュが溜まるのかも知れません。大量のRTが続いた場合などは特に、ツイッターのアプリはまともに動作しなくなりました。
ここで、一計案じて、根本的な解決を考えていたところ…
5:ツイッターライト
▲「ツイッターライト」という新しいサービスが始まりましたので、早速飛びついてみました。
【Twitter、データ利用量を最小限にしたWEBアプリ版の「Twitter Lite」を提供開始】■デバイス上の容量も1MB以下■起動時や利用時の読み込み速度も最大30%アップ■データ節減モードも追加…最大70%のデータ量を軽減 https://t.co/yVPkwNJB6P
— 黒色中国 (@bci_) 2017年4月7日
私の場合、スマホでツイッターを使うのは、リプライを見るぐらいで、最近追加されている「ハイライト」とか「ニュース」は全然興味がないし、フォローのTLも見ないので、必要最低限の機能だけに限定した軽量版アプリが出ないかと思っていたところでした。
ツイッターライトはアプリじゃなくて、モバイルツイッターの機能なわけですけど、これは確かに効果ありました。
スマホのブラウザで「mobile.twitter.com」を開いて、設定で、「データセーブ」をオンにすれば最大で70%のデータ節減が出来ます。
私はツイッターをアプリの「夜間モード」を使って見るのに慣れていたので、モバイルツイッターの白い画面には不慣れでしたが、1日使ったら慣れました。
動作はサクサクで、フリーズすることがないので、スマホでのツイッターのチェックは、「ツイッターライト」を常用することにしました。
6:「Habit Browser」の導入
ようするに、乗換案内にしろ、DropBoxにしろ、ツイッターにしろ、アプリを削除してブラウザでの閲覧にシフトすると、ブラウザの重要性が増してくるわけです。
私はスマホのブラウザにはGoogle Chromeをずっと愛用してきましたが、これはこれで残すとして(そもそもアンドロイドでChoromeは削除できない)、軽量でサクサクと動くブラウザを探してみることにしました。
▲こちらを参考にして、「Habit Browser」を導入することにしました。
▲こちらに紹介動画がありますけど、とにかく速いです。それと操作性が良くて、Chromeで言うところの「Speed Dial」(新規ウィンドウで登録した任意のサイトを並べて表示し、タップするだけでアクセスできる)が標準装備されています。
タブの移動とかもスムーズです。
Habit Browser+ツイッターライトで運用していると、ブラウザで閲覧しているというより、軽量・高速のツイッターアプリを使っているような感じです。
7:グーグル音声入力
前から気になりながらも使っていませんでしたが、この機会に「グーグル音声入力」を使うことにしました。
▲「言語と入力」でグーグル音声入力をオン。
ちなみに、インド語派キーボードと韓国語が入っているのはNexus4の「仕様」で削除できません。
▲文字入力時に「キーボードの選択」で選べます。
▲長文の入力には不向きですが、こういう簡単なものなら、すぐに認識してくれます。ちょっとした手短な挨拶や、簡単な返事なら、これで手早く入力できますね。
私はスマホのフリック入力が苦手でして、そのためにモバイルのキーボードを持ち歩いていますけど、ちょっとした一言を入力するためにいちいちキーボードを取り出すのも億劫なので、音声入力は助かります。
8:Androidの動作を二倍早くする設定
これだけやれば、以前よりもかなり速く、便利になったのですが、もうちょっと根本的に高速化する方法はないのかな…と思って調べていたら、YOUTUBEで気になる動画を見つけました。
ホントに効果あるのかな…騙されたつもりで見てみると…もう5年以上アンドロイドを使ってますけど、こんなモードがあるとは知りませんでした。
書き出しますと…
- 「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」7回タップでデベロッパー・モードに
- 再び「設定」→「開発者向けオプション」→「ウインドウアニメスケール」アニメーションスケール.5x→「トランジションアニメスケール」アニメーションスケール.5x→「GPUレンダリングを使用」OK
これで、古いアンドロイドが高速で動き出します…というのか、これってアプリ起動時や画面描写の無駄な動きをなくすだけなんでしょうね。ウィンドウズでも同様の選択はありますけど。アプリが躊躇なくパッパッと動くようになります。
* * * * *
これだけ色々やってみると、かなりの高速化ができました。全く新品のスマホに買い替えたような感じです。以前のモッサリ感が微塵も感じられません。
そして、高速化できただけじゃなくて、バッテリーの消費量も少なくなったような気がします。
計測してないので厳密にどれぐらい向上したのかは不明ですけど、常駐アプリが少なくなったので、バッテリー消費量が改善したものと思います。
4年間の使用で、バッテリーがヘタっているのは間違いないので、これはいつか新品のバッテリーを入手して交換するとして、新しいスマホを買っても、Nexus4はまだしばらく、予備に使えそうです。
追記1:削除できないアプリは「無効」に
こちらの記事は公開以来、多くのアクセスをいただきました。広い範囲で、高い関心を持たれるテーマだったようなので、追記をしておきます。
アンドロイドには「削除できないアプリ」が幾つかありまして、主に「Googleなんとか」という名前になっているものです。でも、その大半を使うことは、私にはないので、なんとか削除できないか…と悩んでおりました。
▲でも、完全に削除できなくても、「無効」で動作を停止させるのはできます。これだけでも、CPUへの負荷は落とせますし、バッテリーの持ちも良くなるかもしれない。それとアップデート分のメモリは削除できるし、データやキャッシュも解放できます。そこで、この手のアプリを片っ端に
- 強制停止
- データ消去
- キャッシュ消去
- アップデートのアンインストール
- 無効
…にするようにしました。
とにかく使わないものは全部「無効」にしてしまう。
韓国語とインド語の入力も無効にできました。
追記2:バッテリーの持ちが飛躍的に向上!
先月までは充電しない状態だと、ほぼ使わなくても6~7時間ぐらいでバッテリー切れになっていたのですが、本記事で紹介した「高速化」をしてみたら、バッテリーの持ちがよくなりました。
先日は朝の9時から充電なしの状態で、10時からGPSオンにして、それから2時間置きぐらいにツイッターとメールのチェックをしていたのですが、夜の10時でバッテリー残量10%ぐらいでした。
「高速化」以前は、無駄な常駐アプリが多すぎたのでしょう。
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