古いライカを再使用するにあたって、まず必要なのは「露出計」です。
昔は、露出計が無くても大丈夫なぐらいに露出の「勘」を鍛えましたが、十数年のブランクがあるので、改めて慣れるまでは「リハビリ」がいります。
数年前にも実家の物置を探したのだが、ようやく見つけることができました。セコニックの反射光式露出計、オートリーダーL-188です。
▲電池を入れっぱなしで十数年使わず放置していたので、ボタンを押しても露出計の反応が鈍っておりました。そこで、裏の電池室を開けて、接点復活剤で湿らせた綿棒で電極をクリーニングし、新しい電池に交換してやったらすぐに復活しました(^^)
▲こちらが私の愛用する接点復活剤。1つあると何かと便利です。
▲この先端の穴を被写体に向けてボタンを押すと、光量が測られて、赤い針が動く。緑の針を回して赤い針の位置に合わせてやると露出がわかります。
経年劣化による精度が気になりましたが、ISO100で晴れの昼間で絞り8、シャッタースピード1/250が出たので大丈夫のはず。CDSってあまり経年劣化では狂わないみたいです。
https://www.sekonic.co.jp/product/meter/download/pdf/manual/L-188.pdf
▲詳しくはこちらに操作方法などが書いてあります。
▲ストラップをつけて完成!
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最初にこの露出計を購入したのは、留学中にライカを手に入れた時のことで、日本に一時帰国している際に買い求めました。それからずっと肌身離さず、ほぼ毎日携帯していたのですが、3年ぐらい過ぎると、持ってても使わない…大体「カン」でわかるようになりました。
たまに「カン」が怪しい時があるんだけど、そんな時は露出計を使ってみると…「やっぱりカンが正しかったかw」と「答え合わせ」ができるわけです。
そうやっている内に、何を見ても「今の露出はいくらか」と考えるようになり、「何ミリのレンズで絞りが幾らなら被写界深度がどれぐらいの距離間で効くか」みたいなことを考えるのがクセになり、撮影する気がなくても、時折ポケットから露出計を取り出して、「ああ、やっぱり正しかったw」と自分の中に鍛え上げた「人間露出計」の正確さを測定できるわけです。
まさか、2019年にもなってこんなことを再びやるようになるとは思いませんでした(^^)
反射光式露出計の現在
▲L-188はすでに廃盤になっているので、現行商品としてはこういうのがあるのですけど高いですね。L-188は中古カメラ屋やネットで数千円で売ってますので、もし今の時代に反射光式露出計を使いたい!という人があれば、中古品を当たってみると良いかと思います。それと…
セコニック オートリーダー L-188 の調整は簡単!darkroomcafe.wordpress.com
▲L-188の調整はカンタンみたいです。
▲カメラのアクセサリーシューに取り付けるタイプのものもありますけど、これは小さすぎて使いにくいし、カメラの上に取り付けると、ビューファインダーがつけられなくなったりで結構困りものです。
それに、クラシックカメラを使うなら、露出計は普段隠しておいて、たまに「一応、確認ね」という程度で「ちょっと」使うのが、やはり正しいお作法ではないかと思うわけです。
- 今日の発見 接点復活剤って何かと便利w。そして昔のこの手の道具ってほとんど壊れませんね。