【重要】『新疆全土で反テロ出陣式=中国』
— 黒色中国 (@bci_) 2017年2月28日
新疆举行反恐维稳誓师大会 场面震撼https://t.co/MoBbWaCaEX #UYGHUR 報道によればウルムチ、カシュガル、アスク、ホータンで大量の兵員出動させたそうで、最近活発化するテロに対応し、内戦覚悟の臨戦態勢を敷いた模様 pic.twitter.com/9V7BhxFGDe
▲この出陣式のブログ記事を書こうと思っていたのですが、今日になって海外のメディアでは「ISが中国に宣戦布告した!」というのが話題になっています。新疆で「反テロ」の出陣式が行われていたのと同じ日に、ISの動画が発表されたそうです。
ISが発表した動画のオリジナルが探しきれないのですが、すでに報道されている内容と、動画の一部と思われるものがみつかりましたので、こちらでご紹介しておきます。
「宣戦布告」動画の一部と思われるもの
▲最初に中国語(繁体字)のテロップがあります(その後、動画は削除されたようです)
以下、スクリーンキャプチャで内容を解説します。
ISが新しい動画を発表
訓練を受けたウイグル人の「聖戦士」が中国に戻って攻撃を行う
▲見るからに、まだ成人前の少年のようです。
▲格闘技の訓練を行う少年たち。ISで学ぶ格闘技ってどういう種類のものなんでしょうね?横に立っている覆面のお兄さんは少年たちを指導するISの偉い人みたいです。
▲ISの授業?みたいです。先生らしき人が少年たちに質問をしているようです。
▲動画のテロップは最初だけで、後の会話は中国語ではないので(当然ですが)私には内容がわかりません。でも、「ジハード」と言っているのは聞き取れます。
「宣戦布告」動画に関する報道
▲RFA。「イスラム国が血腥い動画を通じて中国に宣戦」というタイトル。以下要訳。
- イスラム国は最近、ネットで30分の動画を発表した。
- その中で、新疆ウイグル武装分子が故郷に戻ることを誓い、「流血成河」を以て中国に宣戦した。
- 専門家によれば、これはイスラム国が中国に行った初めての威嚇である。
- 米国の研究機関SITEの分析では、この動画はイラク西部に拠点を置くイスラム国の一派が発表したものであり、この一派に新疆出身のウイグル人武装分子が属しているものと思われる。
- 動画の中で、イスラム国メンバーのウイグル人が、「密告者」の斬首を行う前に、中国政府に向けた威嚇を発言する。
- 「我々はハリファ(イスラム教最高統治者の称号)の兵士だ。我々はオマエらを見つけ出し、我々の武器を舌としてオマエらに全てを教えてやろう。河の如き流血をもって、弾圧された人々の復讐を行う」
- 動画ではさらに、武装分子と武装した子供たちのスピーチがあり、祈りを捧げ、密告者は処刑すると公言する。その他、中国の警察がモスクを包囲する様子、ウイグルの市場を巡回し、逮捕する様子が写し出される。
- オーストラリア国立大学の国家安全学院新疆問題専門家のマイケル・クラーク博士は次のように分析する。
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「これはウイグル人武装分子がイスラム国への忠誠を誓う動画としては初めてのものです。この動画によれば、中国は現在、イスラム国のジハーディストの攻撃目標となっています。」
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「今まで、イスラム国の声明で中国について言及することが少なかったのが、この動画で大きく変化しました」
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「ウイグル武装分子の間で分裂が始まっている可能性があります。なぜなら、この動画では、シリアのアル・カイダ系組織『トルキスタンイスラミック党』(TIP)で共に戦うウイグル人にも警告をしているからです。」
本件について続報がありましたら、こちらに追記致します。