黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【深セン日本人学校児童襲撃事件】在日中国ハーフの人からDMをもらった件

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9月18日に中国・深センで発生した日本人学校児童襲撃事件以後、連日関連のツイートを行っているが、私がこういう事件を取り扱う時には必ず日本にいる中国人や日中ハーフの人々に、八つ当たりしないように呼びかけている。

それは、こういう日本人の感情を刺激する中国絡みの事件がある度に、日本国内にいる中国人や日中ハーフの人々が嫌がらせを受けてきたのを知っているからだ。

【目次】

イジメで殴られて、口から血を流す日中ハーフの少年と会った

こういう事件の際に発生する在日中国人や日中ハーフへの「危害」は、ツイッターでも報告されることがあった。中国人経営の飲食店で店員に向かって尖閣問題について難癖をつける日本人がいる…というようなのは度々見かけたことがある。

そして私自身、身近な友人の子供(日中ハーフ)が中国人の血を持つことでイジメられた直後に出くわしたこともあった。

▲こちらの連投に詳細は書いています。

日中ハーフの少年は、学校でイジメを受け、殴られて口元を切って血を流していた。

私はその時、すでにツイッターを始めて数年経っていたけど、「中国批判」は容赦なくやるべきで、その結果として中国人のネガティブ印象が広まったとしても、事実を元に批判をしている分には問題がない…「言論の自由」だから躊躇なくやるべきではないか…と考えていた。

ただ、実際に少年が殴られて血を流しているのを見ると、この路線は改めなくてはいけないと確信した。

日本にはいろんな人がいて、その中には「中国の批判」を「身近な中国人を攻撃する口実」に使ってしまうのだ。全く事件に無関係の中国人でも、子供でもお構いなしなのだ。

だから、そういう人たちを刺激するであろう領土の問題や、有事に関する問題、日本人が襲われた…などのツイートをする時は、必ず中国人や日中ハーフの人々を攻撃しないように呼びかけている。それは、この種の発信をする者にとっての義務だと思っている。

在日中国ハーフの人からいただいたDM

そのようにして、9月18日の深センの事件を連日お伝えしていたところ、次のようなDMをいただきました。御本人の許可を得て、こちらにご紹介いたします。

在日中国ハーフです
今回のことで凄く中国人に対して非難の目が向けられることは重々承知ですが、悪いのは犯人です。全員が悪い訳ではないのです。
先程貴方様の投稿を見て、理解ある方がいるのだと思い嬉しさが出てきました。

小中学校時代では私の母親と私の血筋でかなり酷いいじめを受けてきました。
具体的言えば、無視や暴言や暴力です
暴言では「お前なんて死ね、中国人は帰れ、中国人は原爆で死ね」などのような言葉をかけられて来ました。

今この事件が起きたことでますます、日本で暮らしていくことに恐怖を抱いています。これは私以外の日中ハーフの大半が思っています。

このような拙い文章を夜分に送ってしまい申し訳ないです。投稿を見ていて気持ちが抑えれなくなってしまいdmに送らせていただきました。

勇気を持ってDMを送っていただきありがとうございました。読んでる内に涙が止まらなくなりました。

深センで起きた事件のために、事件とは無関係の中国人が、中国人の血統を持つ人が、日本で怯えて暮らさねばならないのは、絶対に間違っていると思います。

私自身、2005年の反日デモの後、上海で自分が日本人であることを隠して、びくびくしながら過ごしていた時期があったし、日本人であることを理由に嫌がらせをされたり、殴られたこともあったので、お気持ちはよくわかります。

でも、日本でこういう不安を抱えて暮らしている人がいることは、あまり知られていません。

私は日本人だけど、中国語を学んで、中国で住むことで、日本にいる中国人や、日中ハーフの人々とのご縁も多く、その心の内を知る機会に恵まれました。

これからも中国について批判的な内容の発信を続けますが、同時に中国人や日中ハーフの人々が不当に脅かされることなく、安心して日本で過ごせるような発信に務めたいと願っております。

DMをいただき誠にありがとうございました🙇