【重要】『ヌード作品で注目、中国の若手写真家レン・ハンが死去』…29歳だった。ベルリン滞在中の2月24日に自殺… 2月からはスウェーデン・ストックホルムのフォトグラフィスカで写真展「HUMAN LOVE」を開催しており、会期中に逝去https://t.co/268peCpL45
— 黒色中国 (@bci_) 2017年2月25日
私が尊敬していた写真家だったので、このニュースを見て大変ショックを受けました。いまだに、これは何かの間違いで、フェイクニュースじゃないのかと、訃報を信じられません。
なぜ僕が中国のタブーに挑戦するのかって?じゃあ、なぜ中国のタブーは僕に挑戦しない?
元々、私は写真が好きで、かなり以前から、中国の写真家についても関心を持って、中国の写真雑誌をよく読んでいました。
そうしている内に、たまたまネットで見つけたのがレン・ハンでした。
▲このレン・ハンについてのドキュメンタリーは、短いながら彼の人柄や作家性を明確に伝えています。
8分50秒あたりから、彼の独白が始まります。
僕が中国で撮るのは、この国が好きだから。
ここが自分の国で、自分はここで生まれたから。
僕を制約するからこそ、ここにいたい。
自分の国でやりたいことができないなんて、
そんな人生は悲惨すぎる。
穏やかな生活をただ送りたいだけ。
でも中国でそれは許されない。
なぜ僕が中国のタブーに挑戦するのかって?
じゃあなぜ中国のタブーは僕に挑戦しない?
2つは平等の関係だと思う。
どちらが強いかじゃない。
私はこの言葉を聞いた時に、彼は本物の表現者なのだと悟りました。中国共産党が最も憎み嫌う、手強いタイプの人間だと思いました。
ドキュメンタリーでも触れられていますが、彼は当局の妨害を受けていました。自殺の理由は何なのか?それをネットでわかる限り調べてみようと思います。
百度百科:任航
▲中国語ですけど、百度百科のレン・ハンの解説はこちら。すでに自殺のことも書き加えられていますが、理由については書かれていません。
抑うつ症のため飛び降り自殺?
▲こちらのニュースを要訳すると
- 2月24日、抑うつ症のため飛び降り自殺
とありますが、抑うつ症の原因については何も書かれていません。
彼はずっと抑うつ症の原因を探していた
▲こちらに抑うつ症のことが書かれていましたので要訳します。
- 長らくレン・ハンは抑うつ症であったが、自殺の徴候は全く見られず、身近な人々は皆信じられずにいる。
- かつてレン・ハンはインタビューで、大学1、2年の時に薬を飲み始めたと答えていた。
- 薬を飲むと、死んだように横たわり、悲しくもなく、楽しくもなく、植物人間のようになった。
- 抑うつ症は彼に自傷傾向を与えた。
- 「お金がない、失恋した、騙された…何もない。家庭の不和…ない。親の離婚…全くない。僕の人生はとても正常だ。」彼はずっと抑うつ症の原因を探していた。
- 「たぶん、正常すぎたのかも知れない」とレン・ハンは言った。薬を飲んでも、彼の病気は良くならなかった。
- 毎回それは突然やってきた。周期は大体半月か一ヶ月に一度、繰り返した。
- 今年の1月27日、レン・ハンは微博で彼の新年の願い事を書いた。
- 「每年许的愿望都一样:早点死。」(毎年同じ願いごと:早く死にたい)
- このツイートは厳粛で、芝居がかった様子はなかった。
これらの内容から判断する限り、かなり前から抑うつ症に苦しんでおり、大学の頃から薬を飲み始めたようです。
私は、彼の訃報を知って最初に、彼が中国当局からの妨害を苦に自殺したのではないか…と思ったのですが、それも彼の抑うつ症をひどくした原因の1つだったかも知れないものの、写真家としての活動を始める前から、彼は抑うつ症だったようです。
出来れば、いつか彼に会ってみたいと思っていましたが、非常に残念です。
故人の冥福を心よりお祈りいたします。
【追記】レン・ハンの葬式の写真集?
上海からすごい写真集が届きました。「写真はすべて2017年2月25日から27日にかけて北京で撮影された」以外の情報はなく、どうやらレン・ハンの葬式の様子を撮影した写真集のようです pic.twitter.com/5sDP9s75GE
— '̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏̏ (@LVDBBOOKS) 2017年10月19日
「Our Friends」とだけ書かれた写真集。レン・ハンの葬式に集まった人たちを撮影したものでしょうか。私もこの写真集を探してみようと思います。
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