私は数ある中華系の料理の中でも、香港の麺料理が好きでして…
▲特に、この手のものが好きなのですね。伊麺、魚団子、イカ団子などが入っててラー油かけて食べるのが大好き。
そこで、これを日本にいても作れないものだろうか…と考え始めたわけです。
▲実は、先日のラオガンマを入手したのも、香港麺自作のための第一歩だったわけですが…
1つ入手困難と思われる材料として、「紫菜」がありました。
「紫菜」(ズーツァイ)とは何か?
▲写真を拡大してみましたが、この上の方の黒いモジャモジャ…これが「紫菜」(zicai…ズーツァイ)です。
日本語でいうと「海苔」ですね。別に珍しい食材ではない。
日本の海苔は、細かく切って、シート状にして干して、紙みたいに仕上げるわけですが、
中国の紫菜の場合は、切らずに円盤状に干して、フリスビーみたいに仕上げます。これをスープに入れたり、汁麺に入れると、磯の香りがして食欲がそそられます。細かく切ってないので、スープに入れても「細いワカメ」みたいな状態で、食感があって、美味しいのです。
それと、汁麺に紫菜を入れた場合、これにラー油をかけると、スープの中に広がりにくく、ラー油が紫菜の上にとどまるので、麺を食べつつ、ラー油の染みた紫菜をつまんで…という食べ方が出来て、この方が美味しいと思うのですね。だから、私にとって香港麺を食べる時に紫菜は欠かせられない具材の1つなわけです。
実は日本でも売っていた
最近は、日本に居住する中国人が増えたため、日本の各地に中華食材屋さんがあるのですが、それらを幾つか回ってみると…
▲ありました!すでに使っているので開封済みですが
▲レコード状の円盤にした紫菜が7枚入ってました(1枚は既に使用済みだから写真には6枚しか写ってません)。プーアル茶も円盤状のものを7つワンセットにする「七子餅」というのがあるのですけど、それと同じですね。プーアル茶にならってこうしているのでしょうか。
▲円盤1つを一度に全部使うことはないので、使い切れないものはタッパーウェアに入れて湿気たり、ニオイがつかないようにしております。
細かいことを言いますと、この紫菜は浙江省のもの。私が香港でよく食べているのは福建のものだったはずなので、食感がかなり違います。福建の方はもっと紫菜の1つ1つが細くてもっと香り高い。浙江省のこれは紫菜が太めで香りがあまりありません…
我が理想にまた一歩、近づいたのであった #ラオガンマ #香港麺 pic.twitter.com/E3EGDp2sR5
— 黒色中国 (@bci_) December 6, 2018
▲既に試食しております。ラーメンは生麺タイプの日本のものを使用。中国の魚団子が入手できていないので、おでん種のエビの団子を入れてみました。こちらはフワフワした食感で、中国の魚団子・イカ団子はシコシコした歯ごたえなので、「似て非なるもの」なのですが…
とりあえず一番やっかいと思っていた紫菜が手に入ったので助かりました(^^)
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