黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

2019年末、写真用フィルムの現在

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去年の暮れあたりから、フィルムカメラ愛が再発しまして、この2019年はずっとフィルムカメラの日々でした。

フィルムカメラを使用再開するにあたって、一番困ったのがフィルム。でも1年続けてみると、いろいろとわかりましたので、同好の皆さんのためにも、こちらに情報をまとめておこうと思います。

【目次】

カラーネガフィルム(135、36枚撮り)

▲2019年4月あたりから、フジフィルムの業務用フィルムの30%の値上げがアナウンスされ、他のフィルムも釣られて値上がりするのかな…と驚きましたが、実際のところさほど大きな変動はなかった…と思いました。

6月1日以前、業務用フィルム(ISO100、36枚撮り)は、私が見つけた最安の店で1本400円でしたけど、値上げ後は600円台に。でも、私はこのフィルムの発色とか好きじゃなかったし、

▲コダックのカラープラス200を安く入手する方法を見つけたので、富士の業務用フィルムの値上げは、さほどダメージなかったです。上掲のブログ記事では中国か台湾から入手する方法をご紹介しましたが…

 ▲こちら、最近安売りをしておりまして、私もすかさずゲットしました(冒頭の写真は今回入手したもの)。マメにアマゾンを見ていると、こういうのはたまにあるみたいです。

セールは11月2日で終わりましたけど、今でも4100円で売っているので、次からは海外からの購入はやめて、アマゾンで買おうと思います。

YOUTUBEを見ていると、コダックのカラープラス200は、海外の格安カラーネガフィルムの代名詞みたいになっておりまして、コダックが全世界で流通させているみたいです。

日本で格安カラーネガフィルムの代表格だった業務用フィルムが値上げすることで、海外からカラープラス200をまとめて輸入する業者が出てきたのかな…と推察します。

カラープラス200の発色は私の好みにも合っていたので、結果的にはちょうど良かった。今後、どのように変動するかは想像できませんが、とりあえず当分は大丈夫そう…という感じです。

カラーネガフィルム(120)

▲中国製二眼レフカメラを使い始めた関係で、ブローニーフィルムにも手を出しましたが、最初は

 ▲フジフィルムのNS120を使いました。5本セットで4160円。1本832円になります。ただ、その後…

▲ロモグラフィーのブローニーフィルムが安いことに気づきまして、1本726円なのでかなりお得感あります。とりあえず、これぐらいの値段なら、しょっちゅう使うものでもないので、いいのかな…というところ。ブローニーフィルムもまだ使っている人は少なくないみたいなので、すぐに消えるものでもないみたいです。

白黒フィルム(135、120、220)

フィルムカメラは再使用するにあたって、本気を入れてやりたいのは白黒の自家現像だったりするのですが

▲私の場合は以前使っていたフィルムローダーが自宅にあったので、100フィート巻きの白黒フィルムを購入できたら、かなり安上がりになります。

でも、100フィート巻きの白黒フィルムなんか、それこそ需要がなくて「風前の灯火」じゃないの…と思ったのですが、

▲B&Hにはまだたくさんありますし、

▲中国製の上海GP3も生産を再開したようで、入手しやすくなってきました(135は以前からあったようですが、一時期見当たらなかった)

それと、

▲上海GP3の販売を手がかけている剣誠実業は海外への販売に力を入れているみたいで、100フィート巻き(ISO400)が新発売になっておりました。

これとは別で、

▲手巻きの220も見つけました。

それと、

▲フジフィルムが白黒フィルムの生産を再開するようになったので、しばらくは安泰なのかな…というところ。

2019年秋に発売…とアナウンスしながら、11月9日現在、まだ市場に出回っていないのが気にはなりますが。

それに加えて

▲10月末にイルフォードからフィルムと印画紙の新製品がアナウンスされました。

私としては、今後も安定して安価で入手しやすそうな上海GP3を常用フィルムにしようと思い、今は試写をしているところです。

まとめ…「お先真っ暗」ではなくなってきた

この1年の写真用フィルムの事情をまとめてみると、

  • カラーネガフィルムは、フジの業務用の値上げがあったけど、結果的にコダックのものが安く買えるようになった。
  • コダックカラープラス200はグローバルで流通する格安カラーネガフィルムなので、しばらく供給が途絶えたり、極端な値上げもなさそう。
  • 白黒フィルムは、日本国内ではフジフィルムが生産再開、中国や英国では新製品が登場しているぐらいで、こちらもしばらくは供給が途絶えたり、極端な値上げはなさそう。

 …結構悪くない展開になってきました。

10年後にも、こんな感じでフィルムが供給され続けているのか、わからないですけど、とりあえず数年はなんとかなりそうです。