▲いまツイッターで話題になっている件、蓮舫さんが微博(ウェイボー…中国のSNS)でつぶやいた件が問題視されているのだが、
▲「今日の中国日報を見ました。私も完全に安倍晋三首相の思想を理解できません。彼の姿勢は全ての日本人の意見を代表しておらず、我々は平和を追求せねばなりません」
…という内容。ただ、この発言は2014年8月のもので、なぜいまさらこれが引っ張り出されてきたのかは不明である。
ただ、これで彼女の微博を見ている内に、不思議なことに気がついたので、こちらに記録しておきます。
【目次】
蓮舫さんの微博
▲こちらが蓮舫さんの微博のホームにあたる画面。
▲こちらのリンクから直接見ることができます。
トップにある投稿は2月5日。これは今年(2019)のことだろうが、それから更新が停止している。
不思議なのは、
▲既に民主党政権が終わって7年になるのだが、まだ「行政刷新大臣」「公務員改革担当大臣」と書いているのね。なぜ訂正しないんだろ。
▲画面左側のプロフ(简介)では、「前」とつけることで、「元大臣」であるとしているから、完全な嘘にはなってないんだけど。なんだか、中途半端な対応だ。
ここまではどうでもいいツマラナイことだが、その下に驚くべきものがあったのである…
蔡英文「総統」との会談
▲2018年5月4日のタイムスタンプで蔡英文総統との会談について写真付きで投稿している。添えられている文面は「蔡英文総統との会談。貴重な時間を過ごしました」という内容。
彼女の微博の投稿の中ではそこそこバズっている方で、コメントは135もついている。
寄せられたコメントを見ていると、「双面日本人」とか「日本人的両面性」という言葉が見えるけど、ようするに「裏表がある」ということ。
▲コメント全文はこちらから。
「オマエはどこの国の総統に会ったというのだ」
「彼女のアカウントを消せ。中国を挑発してやがる」
「微博で流すのかよ…」
…など、さまざまなコメントが寄せられているが、ほぼ蓮舫さんを批判する内容だ。
ようするに、「逆鱗」に触れたのだ。
「総統」というのは、中華民国の総統という意味だから、「1つの中国原則」に照らすとありえない発言である。つまり、蓮舫さんとしては、「中華民国」を承認していることになるわけだ。
蓮舫さんは日本だと「親中」ということで有名な人だから、中共べったりの人だと思っていたら、意外とそうでもない…というのか、知ってか知らずか、中共にケンカを売るような発言をして、ヒンシュクを買っているのである。
これが2018年5月の発言で、その後9月まで投稿がポツリポツリとあり、そこから途切れて、今年(2019)年の春節のお祝いの言葉を投稿したところで、更新は途絶えている。
やっぱり「総統」発言がマズかったのではないか…と思うのだが、さかのぼってみると、
基本はメシテロ専門、他は台湾のネタばかり
▲2015年から2018年までの間もブランクがあるので、たまたま更新を休んでいるだけなのかも知れない。ただ、2018年の再開の投稿も台湾の地震に関するもの。
▲2018年5月2日。「台湾の友達!私は台湾にいます!」
つまり、2日後に蔡英文総統と面会する。
▲2018年9月15日。台北駐大阪経済文化弁事処の蘇啓誠代表が自殺した件についての追悼。
親中派と称されているので、冒頭の安倍ディス投稿みたいなのとか、中共にもっとおもねる内容が満載なのかと思ったら、意外とそうではなかった。美味いメシのネタを振りつつも、蔡英文さんは「総統」と呼び、心は台湾にあり…という感じである。
「なんだ、黒色は蓮舫をディスりたいのか、擁護したいのかどっちなんだ?」と言われそうな気がする。私自身、彼女の微博を読んでいて、どう反応したらいいのか迷ってしまう。何か、ありえない奇妙なものを見た気分だ。
彼女自身、日台ハーフで、複雑な人生を歩んできたわけで、その心情を赤の他人に割り切れなくても、別に構わないことだろう。彼女の心に他人が踏み入る必要はない…と思うが、一応この人は日本の国会議員である。
もしこの人が国政を担って、対中関係を担当したりすれば、面倒なことになるのだろうな…と、改めて思った次第である。