中国語で「メガネっ娘」は「眼鏡妹妹」(イェンジンメイメイ)と言うらしい。また、どうでもいい知識が増えてしまった…w
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年3月30日
どうでもいいことなのだが、たまたま中国の友人と話していたら(どんな話をしていたのかは聞かないで欲しい)、上記のような話になった。
忘備録のつもりでツイートしたら、異常に(異常に)反応が良かったのもあり、「眼鏡娘」という表記があるのも教えてもらった。せっかくなので、こちらに記録しておこうと思う。
【目次】
画像検索での違い
▲百度の画像検索で「眼鏡妹妹」を検索した場合。
▲同じく、「眼鏡娘」の場合。
「眼鏡娘」の方がアニメが多いのがわかる。この違いはなぜだろうか?
正式には、「眼鏡娘」か
▲百度百科(中国のウィキペディアみたいなの)で項目が立てられているのは、「眼鏡娘」だけである。
▲のっけから(めがねっ娘)とあり、「ACGN界用語」(アニメ・コミック・ゲーム・ノベル界の用語)と説明されて、「御宅族」とか書いてあるから、これは日本からの外来語だろう。「外文名」(外国語名)は「めがねっ娘」で、ローマ字発音が「Meganekko」、相関人物として長門有希、坂上智代、真希波…とあるから、まんま日本のアニメの影響にある。
この後の説明が…
▲眼鏡のルーツが13世紀のイタリアにある…というところまでさかのぼってしまうあたりに、筆者の本気を感じてしまう…「メガネっ娘」の説明にそこまで歴史を遡る必要があるのかww
▲長い説明の後、眼鏡が一部の人々の持ち物だったのが、工業革命により、眼鏡が廉価に作られるようになって広く普及し、美しさや装飾性が発展することで、「眼鏡文化」が発生し、文化は御宅文化にも波及し、各種のアニメ作品の中で、眼鏡娘、眼鏡兄(メガネ男子と訳すべきでしょうか?)が出現するようになったのである…眼鏡っ娘愛好者の発源地は日本であり、メガネっ娘をテーマにしたアニメ「G-onらいだーす 」、メガネっ娘限定のコミケがある…と説明されている。
▲私、知らなかったんですけど、メガネっ娘&メガネ男子の集結するイベントがあるみたいなんですね。っていうか、どうして中国人はそんなに詳しいんだww
じゃあ、「眼鏡妹妹」はどうなるの?
▲百度で「眼鏡妹妹」を検索しても、リアルのメガネ女子に関する情報がほとんどで、二次元の情報としては「不良仔与眼鏡妹」(ヤンキー君とメガネちゃん…吉河美希の漫画)しか出てこない。
元々、「妹妹」というのが「年若い女性」を意味し、中国のレストランで若いウェイトレスを呼ぶ時には「小妹妹」(シャオメイメイ♪)と呼んだりする。わざわざ「♪」をつけているのは、これを発音する時には楽しそうにリズミカルに発音するのが一般的だからだ。
中国で最も有名な「妹妹」は2人いて、
▲「奶茶妹妹」(ミルクティーメイメイ)の章澤天さん。
▲天仙妹妹の尔玛依娜(アルマイナ)さんがいる。
これらからわかるのは、「妹妹」の適切な日本語訳は「女子」だろう。日本では30歳越えても「なんとか女子」という言い方ができるけど、中国における「妹妹」は主に10代…20代前半ぐらいまでがその使用範囲と思われる。
たぶん、現代中国において、
- 二次元における眼鏡をかけた女性は「眼鏡娘」(メガネっ娘)
- リアルにおける眼鏡をかけた女性は「眼鏡妹妹」(メガネ女子)
…と区別されているようである。
眼鏡美女と眼鏡小姐は?
「眼鏡娘」と「眼鏡妹妹」の違いがわかったところで、派生形がないのか確認してみた。
▲「眼鏡美女」で画像検索した場合。
よく言われることだが、中国では「美女」であることと、「性感」(セクシー)であることが、なんとなくイコールになっている。「美女」としての装いを意識した場合に、なぜかあの国では「セクシー」な要素を日本で考えられるよりも多めに取り入れることになっているのだ。それを反映した検索結果であろう。
▲本来「小姐」は単に「お姉さん」を意味する言葉だが、そこから意味が転じて商売系の女性…キャバ嬢や娼婦を意味することがあるため、「小姐」という言葉の使い方は、ツイッターでもよく議論になっている。ただ、百度の画像検索であるから、商売関係の意味での画像は出てこず、主に本来の意味で「お姉さん」が抽出されるようになっている。
だから、「眼鏡をかけたお姉さん」の画像なり動画を探す時は、「眼鏡小姐」が適切な検索ワードになるだろう。