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【香港の朝食】(5)朝の飲茶…私の好きな点心

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私が香港に移り住んだ頃、やはり香港で朝食なら飲茶だろう…と考え、ほぼ毎朝、飲茶に通ったのだが、私はこの香港の食文化についてほとんど何も知らなかったので、何を注文したらいいのか、よくわからなかった。

湾仔にあった古い店は、地元の人ばかりであった。店員には普通話があまり通じない。満員の客をかき分けるようにして、やっと言葉の通じる店員を見つけ、席を用意してもらって茶を頼み、「点心は何がオススメでしょうか?」と聞いたら、「シエンジュッキン」と返答されたが、どんなものかよくわからない。とりあえず注文して、運ばれてきたのがこれである。

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鮮竹巻】ひき肉と野菜などを湯葉で巻いてスープで煮たもの。 特別豪華でもない普通の点心の1つだが、地元の人ばかりの店で、言葉が通じにくい中で、がんばって注文して最初に食べた点心なので、思い出深い。今でも香港に行くと、これを必ず食べてしまう。

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鯪魚球】鮮竹巻の次に、隣席の客が食べているのが美味しそうなので注文したのがこれ。ケンヒーという魚で作ったツミレである。ムチムチと弾力があって、脂が乗っている。

一口食べて気に入ったので、来店する度に頼もうとしたが、名前がわからない。頼む度に、他の客が食べているのを指さしたり、ワゴンにつまれた蒸籠を開けて探したりしていると、店員が「これは『レンユィカウ』というのよ。次からこれが食べたい時は『レンユィカウ』と言いなさい」と教えてもらった。

私は広東語を幾ら教えてもらってもすぐに忘れてしまうのだが、「シエンジュッッキン」と「レンユィカウ」だけはちゃんと覚えている。この2つが広東語の発音としてどれぐらい正しいものかは知らないけれど、とりあえず香港の飲茶を出す店では通じている。

抄手(チャオショウ) とは何か?

香港で飲茶のお店に行くと、メニューに中に「上海点心」とか「四川点心」と書かれているジャンルがある。一通り香港の点心を食べてみると、それらの他の地域の点心が気になりだしたので、片っ端に頼んでいた時期があった。
その時に見つけたのが、この「抄手」(チャオショウ)だ。四川の点心である。

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簡単に言うと、「ワンタン」である。一般的に中国のワンタンはスープの中に入っているけれど、抄手は茹でてから皿にあげて、「紅油」と呼ばれるラー油タップリのタレをかけて出す。

抄手は皮の余分が長く、ここにタレがよく絡まる。中の餡の肉はちょっとしっかり目の食感で、これに辛いタレがよく合う。私はこれを真っ黒な濃ゆいプーアル茶を飲みながら食べるのが楽しみで、しばらく毎日こればかり食べている時期があった。

香港の朝食には、西洋風もあれば、中華風もあり、日本の出前一丁も出てくるし、上海、四川の点心もある。朝食の中に、香港の歴史が織り込まれている。その1つ1つを味わいながら、私はこの豊穣ながら複雑な社会について、少しづつ理解したのであった。

【香港の朝食】(全5回)

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