香港にいると、忙しくて朝から飲茶どころか、茶餐庁のモーニングセットもゆっくり食べていられない…ということがある。もしくはモーニングセットでついてくるパンが要らないとか。
そういう時は、茶餐庁の麺とドリンクのセットメニューをよく頼んだ。
▲こちらはインスタントラーメンにポークチョップと目玉焼きをのせたもの。私のことだから、たぶん麺は出前一丁に替えてあるはず(笑)
▲【紫菜四宝麺】こちらは茶餐庁メニューではないけど、潮州系の麺屋さんで食べたもの。ここでいう「四宝」とはすり身のお団子のことである。この店のものは左に魚餅らしきものが見える。
麺は「伊麺」という太めの平打ち麺を揚げたもの。これはダシ染みが良いので汁麺に最適である。
「紫菜」とは海苔のことで、これに私はたくさんラー油をかけて染み込ませる。
スープにラー油を混ぜてしまうと辛さが薄まる上に、スープをすすると咳き込んでしまう。麺とスープをいただきながら、たまに海苔をつまみつつ辛味を楽しむのである。
高タンパクの朝食が、香港人の活力の源
▲こちらはインスタントラーメンにレタスと焼いたランチョンミートをのせたもの。
日本でランチョンミートはあまり食べられないけれど、香港ではよく見かける。焼きたての厚切りのランチョンミートは、香ばしさとフワフワした食感で、それを汁麺にのっけて食べると非常によく合う。これは、日本にいてもたまに思い出して自分で作ってしまう。
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香港の朝食をよく見ると、動物性タンパク質を重視しているように思われる。朝っぱらからポークチョップ+目玉焼き、魚のすり身たっぷり、厚切りのランチョンミート…って、ハイカロリーじゃないかな?と思うけれど、暑い香港で朝から晩まで動きまわろうと思ったら、これぐらい食べないと体が持たない。高タンパクの朝食が、香港人の活力の源なのであろう。
- 作者:龍 陽一
- 発売日: 2012/03/01
- メディア: 単行本