▲こちらの記事には多くの反響がよせられましたが…
なんか面白いから、ヤンは四川出身者の末裔、という設定にしてもいいかな、と思いつつある私(笑)。あとで田中さんに聞いてみよう。 https://t.co/ZWOCZIOIya
— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年5月29日
▲田中芳樹さんの秘書である安達裕章さんから、昨日の昼前にこのようなリプライをいただきまして、こんな他愛も無い冗談を著者の耳に入れてしまうのはどうか…と思いつつ、いや…安達さんも冗談で言ってるだけで、さすがに本人には聞かないだろう…と思っていたところ…
とりあえず聞いてみた。
— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年5月29日
「まあ、ヤンの時代だと「四川?」という感じだろうけど、皆さんで楽しんで頂けるのであれば、それで良いよ」
だそうです。
決まりです。ヤンは四川人の末裔です。(断言)
…というわけで『銀河英雄伝説』の著者本人を含め関係者によって「ヤン・ウェンリー=四川人末裔説」は公式認定されました!こんなことでいいのかww
他にも、色んな方からのご意見をいただきましたので、こちらでご紹介しようと思います。
【目次】
楊文里=南宋の詩人の名前から取った説
昨日の記事は、ツイッターでもはてブでもたくさんのコメントを戴きましたが、その内の1つに気になる情報が…
ヤン・ウェンリーは四川人なのか?中国語表記の考察 - 黒色中国BLOG
- [田中芳樹]
作者の田中芳樹は南宋の詩人の楊万里から取った「楊文里」のつもりだったんだけど、台湾の翻訳が「楊威利」と訳してしまったものだから、公式の中国語訳がふたつあるんですよ。
2019/05/29 21:56
▲こちらがその楊万里のウィキペディア。
この説の真偽はわからないものの、こういう解釈も出てくるのは面白いですね。
『楊家将演義』から取った説
ヤン・ウェンリーは四川人なのか?中国語表記の考察 - 黒色中国BLOG
「楊家将演義」の楊業の子供達が楊延平、楊延定、楊延輝、楊延朗、楊延徳、楊延昭、楊延嗣、楊延順、楊延琪、楊延瑛なので、その延長で命名したのかな、と勝手に思ってます。楊延李とか。延だけに。
2019/05/29 13:47
▲「北宋の楊一族の活躍と悲劇を描いた中国明代の講史小説」だそうで、日本でも翻訳が出ています。
「マダムヤーン♪」から取った説
ヤン・ウェンリーは四川人なのか?中国語表記の考察 - 黒色中国BLOG
マダム・ヤアン〽︎からとったんじゃないの。田中氏も勿論あの袋麺のCMは知ってただろうし。
2019/05/29 13:18
若い人にはわからないだろうから説明すると…
▲昔、こういう即席麺のCMが流行りまして、私もかつては「マダムヤーン♪マダムヤーン♪」と大声で歌う子供でしたw
マダムヤンは1982年に発売されたので、銀河英雄伝説第一巻の刊行と同時期ではありますけど、小説はそれより前に書き始めているはずなので、マダムヤンとヤン・ウェンリーの間にどれぐらい関係があるのかはちょっと疑問ですね。
ただ、昨日の記事でも書きましたけど、マダムヤンの影響で、楊姓が中国で一般的な姓である…と、私も子供ながら認識していたので、そういう意味での「影響力」というのは、当時それなりにあったのは確かです。
「特に黄色人種と想定したわけじゃない」説
ヤン・ウェンリーは四川人なのか?中国語表記の考察 - 黒色中国BLOG
ヤン・ウェンリーはルーツとしては中国系だけどラインハルトとの対比でエキゾチックな名前付けただけで人種的に特に黄色人種と想定したわけじゃない、って何かで読んだ記憶。
2019/05/29 12:47
▲これは、冒頭で紹介した田中芳樹さんの発言、
「まあ、ヤンの時代だと「四川?」という感じだろうけど、皆さんで楽しんで頂けるのであれば、それで良いよ」
…とも符号しますね。
* * * * *
私は、今までに2回、四川省を旅行したのですが、その時に出会った人々が好きで、中国の他の地域で出会う四川人とも仲良く、いつも助けてもらっていたので、今回ヤン・ウェンリーが四川人として公式認定されたのは非常に嬉しかったです。
とりあえず、皆さんからのオススメで、『わが征くは星の大海』は観終わりました。今後は原作の第一巻を読み進める予定です(^^)