上海で魚を釣ろうと思い、場所を探していると、不思議なものを見つけました…
これって、もしかして…「トーチカ」ってやつじゃありませんかね?
▲反対側から見るとこんな感じ。
場所は、
祁連山南路橋のすぐ近く、川沿いの防波堤のそばでした。トーチカの後ろに見えるのがその防波堤です。
▲銃眼。煙草の吸殻が見えますけど、中はゴミでいっぱいでした。
▲上に登ると、何やら四角い穴が…何かを固定するためのものでしょうか。
私がこれらの写真を撮影したのは2010年の10月。2014年の5月に同じ場所を訪れた際には既に撤去されておりました。
この他、閔行区の九星市場から少し離れたところの、漕宝路には、もうちょっと大きめの立派なトーチカがあり、先日通りかかった時に見たら、そちらは史跡として保護されておりました。
中華民国時代の「ゼークトライン」の遺構か?
上海の他の場所にもトーチカがあったようですが、一体いつの時代に作られたものなんでしょうか?
▲こちらの掲示板を見ると、他の現存するトーチカの写真がたくさんありました。内部の様子も見られます。
この掲示板の書き込み内容をチラッと読んでみましたけど
上海地区碉堡圆形,长方形居多,据说碉堡的材料钢筋水泥都是从美国德国进口的,经过7.80年后钢筋没有被风化,混凝土仍牢固坚硬非常坚固。
(上海地区のトーチカは、円形、長方形が多数を占め、聞くところによれば、トーチカの材料の鉄筋とコンクリートは米国とドイツから輸入したもの。70~80年を経ても鉄筋は風化することなく、コンクリートも非常に堅牢である)
…とあります。
中華民国軍事顧問だったハンス・フォン・ゼークトが「ゼークトライン」という防御陣地を上海周辺に構築したそうなので、現在も上海に残るトーチカは、その時のものかも知れません。