中国の女性アイドルグループがこのほど、北京の人民大会堂で毛沢東の巨大な肖像画などを掲げて共産党を礼賛する公演を行った。今月で発動から50年となる大規模な政治運動「文化大革命」を想起させる内容に、公演を許可した当局に対し「北朝鮮みたい」と批判の声が上がっている。
公演は56人組の女性グループ「56輪の花」が2日に行った。同グループは、愛国を強調する政治的プロパガンダ色が濃い公演で知られている。
一体どれぐらい「北朝鮮みたい」なものなのか、微博(中国のSNS)で調べてみると…
▲こんな写真が出てきました。まるっきり個人崇拝!本当に北朝鮮みたいですね。
その他、動画なども探してみました。
▲2016年5月2日の公演。これが産経のニュースにあった問題の毛沢東礼賛公演と思われます。これは完全に「文化大革命」スタイルですね。
ちょうど今年は文革50周年にあたります。
改革開放から今まで、中国共産党は文革に否定的な立場を取ってきたのですが、50周年の節目にこれでは、文革を大肯定しているようなものですね。
▲同じく2016年5月2日の公演。「社会主義好」(社会主義は素晴らしい)。
▲こちらはニュース映像ですが、ダイジェストを寄りの絵で見られます。
「56輪の花」(五十六朵花)の過去の公演
▲2015年6月28日の公演…これでは完全に北朝鮮ですね…。
▲こちら2015年7月1日の台湾での報道。「陸版AKB48」とあります。
「西朝鮮」化の懸念は現実に
▼最近、中国人フォロワーから、「北朝鮮の西側に、巨大な『西朝鮮』がある」と言うジョークを教えてもらったばかり。先月は友人の中国女子が、「街中のスローガンもテレビもみんな北朝鮮になったみたい」と嘆いていたが、現在の中国は本当に、巨大な北朝鮮と化しつつあるようだ…
— 黒色中国 (@bci_) 2014年11月17日
▲こちらのツイートは2014年11月17日のものですが、この時点で中国人は、中国の「西朝鮮」化を敏感に悟っていたようですね。1年半ほど過ぎて、誰が見てもわかる具体的な形で「個人崇拝」が可視化されてきたようです。

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