黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

私が中国を知るために最初に読んだ本

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ツイッターでフォロワーの皆さんと話している時に気づいたのですが、

みんな、中国についてどうやって情報を得ているのだろうか?

 …ということ。毎日のニュースで断片的に中国を知って、それで全体像を組み上げても、「変な中国像」にしかならないと思うのですね。だって、ニュースは大体何かの「問題」を伝えるわけでして、それで中国の全体像を組み上げたらやっぱり変にしかならない。

私にとっては、天安門事件というのが1つのキッカケになって、「ところで、中国ってどんな国なんだろう?」と気になって中国語を学ぼうと思い始めたわけですが、その最初に入手した本が、ちょうど書庫の片隅にありました。

『中国概況』 

中国語の学び始めに、「まずは、こういう本を読んでいた方がいいよ」と勧められた本でした。

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▲『中国概況』1987年に北京外文書店から発行された本です。

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▲中国で刊行された本ですが、中身は日本語です。

  • 第一章 地理
  • 第二章 歴史
  • 第三章 政治
  • 第四章 経済
  • 第五章 文化

5つの分野で、中国の概要がわかる構成となっています。

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▲中身はずっと真面目な内容でして、特に面白くもなんともない本なんですけど。

ただ、とりあえず目を通しておけば、「中国というのは、とにかくこういう国なのだな」という全体の輪郭がわかる本でして、中国語を勉強する時に、辞書と一緒に机の上に置いて、たまにわからないところがあると該当する箇所を読む…という使い方をしてました。

今だとネットでググって読めるような、ウィキペディアに載ってそうな情報ばかりなんですけど、昔はネットがなかったから、こういう本を手元に置いておく必要がありました。

ただ、今はネットがあるからといっても、中国の全体像をある程度理解しておこう…と思った時に、こういう本があった方が便利だと思うのですね。

私はこの『中国概況』がずっと「定番」として、内容を更新して今でもあるものだとばかり思っていたのですが(私の脳内でこの本は『新華字典』みたいなポジションの本でした)、探してみるとどうも、『中国概況』には改訂版もないみたいで、似たような本も無いようでした。

では、いまの若い人が「さぁ、中国について勉強するぞ!」という時ってどうしているのでしょうね?

外務省かJETROのウェブサイトか、CIAのファクトブックでも読んでいるのかな… 

中国情報ハンドブック〈2018年版〉

中国情報ハンドブック〈2018年版〉

 

 ▲『中国情報ハンドブック』という本がありましたけど、これがそれに相当するのかな…でも結構高いですね。

『中国概況』は当時750円で売っていたので、さほど高くもなく、学生の身分でもカンタンに買えたのですが。

ただ、今の「黒色中国」の視点で改めて読んでみると、随所に「お!これはww」という箇所がありまして、これはまた日を改めてご紹介しようと思います(^^)

  • 今日の発見 『中国概況』は似たような本が中国語版で2種類あるみたいです。