黒色中国BLOG

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【緊急事態日記】岩田健太郎さんの新著『新型コロナウイルスの真実』を読む

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去年の大晦日に武漢で感染拡大した新型コロナウイルスの第一報をツイートして以来、

▲本件には随分と深入りして、このブログ記事が多くの方々に読まれました。

その後、春節休みを香港・広東省で過ごそうとしたところ…武漢封鎖の時と重なり、

▲緊迫した現地の状況を実際に見る機会を得られました。

…という諸事情で、最近はほぼ「新型コロナウイルス」の話題ばかりをツイートしているのですが、よく考えてみると、私は新型コロナウイルスについて、ネットで出ている情報以外、まとまった文章やら本を読んだことがありません。

あくまでも中国ニュースの延長でずっと追っかけていたのですが、私は全然ウイルスとかの専門知識はありません。ただ、現在では新型コロナウイルスに関する本はまだ少なく、あってもちょっと「アレ」な感じの本が多い…と思っていたところ、

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▲この筋の第一人者である岩田健太郎さんの新刊が発売されたので、早速入手してみました。

まだ届いたばかりですが、ちょっとサワリだけご紹介します。

【目次】

「感染不安への処方箋」

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▲どういう内容の本なのかよくわからないまま買ったので(アマゾンで予約してました)、まずはどんな本なのかを知りたかったのですが、「はじめに」と「あとがき」と目次を読んだところ、表紙に書かれている「感染不安への処方箋」この一言がよく内容を表していると思いました。

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▲「自分と家族を守る感染症対策の鉄則」

いま、多くの人が新型コロナウイルスに関心を寄せているのは、このことですからね。

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▲そして、「はじめに」の文章がのっけから秀逸でした。岩田健太郎さんはツイーターとしても有名な方ですが、コンパクトに歯切れよく、主張が展開するので、非常に読みやすいです。

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▲本文は5章で構成されており、全217ページ。文量もさほど多くありません。ダイアモンド・プリンセス号の件は、当時私は中国の動向ばかり読んでいたから、よくわかってませんでした。この本でちゃんと理解しておこうと思います。

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内容的には非常にシンプルで

  • 第一章で、コロナウイルスの解説
  • 第二章で、感染症対策
  • 第三章で、ダイアモンド・プリンセス号の件
  • 第四章で、コロナから見た日本社会の考察
  • 第五章で、「心構え」を説く…

…となっております。

まだ読んでませんけど、とりあえず読者の知りたいことは第一章、第二章にあるみたいですね。第三章はダイプリのレポート、四、五は岩田健太郎さんの日本論、感染症対策論…ということなのかと。

対ウイルス・インテリジェンス戦

全部読まずにブックレビュー書いちゃだめだと思いますけどw、最初にどういう本なのか…という「輪郭」をつかんでおけば、読むのは早いですからね。

新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書)

新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書)

 

パラパラとつまみ読みして感じたのは、冒頭の第一行目に凝縮されていて、

新型コロナウイルスから自分を守るために一番大事なものは、情報です。「こういうときはこうしとけ」というノウハウの以前にある、情報・知識・事実が大切です。

私はずっと「岩田健太郎」という人が、何者なのかよくわかってませんでした。医者のようで医者じゃないような…と感じていたのですが、この人の本質は、感染症専門の「インテリジェンス・オフィサー」なんでしょうね。

「外出自粛」で私も時間に余裕があるので、今後に備えるつもりで、しばらくは新コロ関係の書籍を読んで過ごそうと思います(^^)