【深圳税関、1年間で863キロの麻薬押収】中国広東省の深圳税関は21日、同税関が昨年6月以降、228件の麻薬密輸犯罪を摘発し、容疑者183人を送検、ヘロインやアンフェタミンなどの麻薬863キロを押収したことを明らかにした。 https://t.co/DfdDdFX4j3
— 黒色中国(感恩推特開始十周年) (@bci_) June 23, 2019
最近始まったことでもないのですが、中国では大量の違法薬物が出回っており、それらを摘発・押収した…というニュースもよく見かけます。
今回のニュースについて、中国では押収後の薬物をどうしているのか?という質問が寄せられ、私自身、それが気になっておりましたので、調べてみることにしました。
押収した違法薬物の取扱いに関する法律
調べるも何も、ちょっと百度で検索したらすぐ出てきたのですがw
▲こちらを要訳しますと
- 法律の規定により、公安部門は違法薬物を押収した際、その場で計量、サンプリングを行い、書類作成(押収物品リスト)に容疑者と現場の2名以上の捜査員のサイン、押収過程の録画と写真撮影を行って、それらの資料は永久保存される。
- その後、押収された違法薬物は差し押さえられ、所轄機関に記録され、倉庫で管理される。
- 判決後、押収された違法薬物は時期を見て、省級公安機関禁毒部門に引き渡され、統一管理あるいは廃棄される。廃棄の際、検察機関と公証部門が人員を派遣、監督する。ならびに環境部門が共同で環境汚染を防止する。
- 一部の違法薬物は残され、教育や科学研究、公安機関での麻薬犬の訓練に使われるが、これらは厳格な審査と手続きを要する。
- 有機薬物(植物系のものと思われ)は焼却後分解され、無毒化する。
- 無機薬物(化学系のものと思われ)は化学手段を通じて、廃棄処理される。
- モルヒネなどは医薬価値があるため、正規の用途で再利用されることもある。
押収した違法薬物の処理の実際
▲こちらは押収した違法薬物の廃棄処理の報道。
「一部横流ししてるんじゃないの?」と疑う人もいるみたいですが、一応法律の上ではそれができない仕組みになっているようです。