黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国では押収した違法薬物をどうしているのか?

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最近始まったことでもないのですが、中国では大量の違法薬物が出回っており、それらを摘発・押収した…というニュースもよく見かけます。

今回のニュースについて、中国では押収後の薬物をどうしているのか?という質問が寄せられ、私自身、それが気になっておりましたので、調べてみることにしました。

押収した違法薬物の取扱いに関する法律

調べるも何も、ちょっと百度で検索したらすぐ出てきたのですがw 

▲こちらを要訳しますと

  • 法律の規定により、公安部門は違法薬物を押収した際、その場で計量、サンプリングを行い、書類作成(押収物品リスト)に容疑者と現場の2名以上の捜査員のサイン、押収過程の録画と写真撮影を行って、それらの資料は永久保存される。
  • その後、押収された違法薬物は差し押さえられ、所轄機関に記録され、倉庫で管理される。
  • 判決後、押収された違法薬物は時期を見て、省級公安機関禁毒部門に引き渡され、統一管理あるいは廃棄される。廃棄の際、検察機関と公証部門が人員を派遣、監督する。ならびに環境部門が共同で環境汚染を防止する。
  • 一部の違法薬物は残され、教育や科学研究、公安機関での麻薬犬の訓練に使われるが、これらは厳格な審査と手続きを要する。
  • 有機薬物(植物系のものと思われ)は焼却後分解され、無毒化する。
  • 無機薬物(化学系のものと思われ)は化学手段を通じて、廃棄処理される。
  • モルヒネなどは医薬価値があるため、正規の用途で再利用されることもある。

押収した違法薬物の処理の実際

▲こちらは押収した違法薬物の廃棄処理の報道。

一部横流ししてるんじゃないの?」と疑う人もいるみたいですが、一応法律の上ではそれができない仕組みになっているようです。

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