黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

映画『新聞記者』を見ましたが…

SPONSORED LINK

先日、ツイートで書いた通り、映画『新聞記者』がずっとアマプラでオススメされるので困っていた。私の視聴履歴から、アマゾンのAIが、「アナタは絶対コレを見るべき!」と太鼓判を押しているわけだ。

ただ、ツイッターを見ていると、この映画は毀誉褒貶が激しく、私にとっては興味を持ちえない映画だったので、ずっと見ないでいた。

とはいえ、アマゾンにシツコク推され続けると、固辞し続けるのは、単に興味がないだけでなく、「断固たる決意を持って見ない」みたいになってきたので、「なぜ私はこの映画を、そこまで拒絶するのか」という自責の念が強くなってきた。

そこで、ツイッターでつぶやいてみたら、色々な反響をいただけたので(詳細は冒頭のツイートをクリックして御覧くださいw)、ついに観念して拝見することにしたのでした。

「リアル」をベースにしすぎて、「フィクション」を混ぜた瞬間に、「映画」としては空回りした作品

見てみたら、色んな意味で、期待ハズレな映画だった。

意外に悪くないのだ。

日本人にとっては見慣れた東京の光景ばかりだが、それをとても丁寧に撮影している。

役者さんの演技もいい。

シム・ウンギョンさんという女優を私は全然知らなかったが、特別な存在感があって、演技も良い。

ただ、ご存知の通り、この映画は前政権のスキャンダルをベースにした作品だ。

私はそこの描き方も、別に悪くないと思った。所詮映画だ。面白ければ良い。

ただ、この映画は後半でリアルにはなかった「全くのフィクション」が挿入される。

それがあまりにも荒唐無稽すぎて、「なんだこりゃ」と興ざめした。

私は日本人だけど、日本の国内事情には全く興味がない。政治にも無関心だ。

そういう人間から見ると、とても軽薄な映画にしか見えなかった。

前評判の大きさに比べると、「泰山鳴動して鼠一匹」な印象を持った。

ただ、今の日本では、「映画そのもの」よりも、こういう「政治性」をまとった映画が好まれるのはわかったので、いい勉強にはなりました。

新聞記者

新聞記者

  • シム・ウンギョン
Amazon