『新聞記者』がアマプラに入っており、なぜかオススメの映画として再三上がってくるのだがw、ネット上での評価を見ていると「ベタ褒め」の称賛と、「クソ映画」としての中傷の落差が激しく、見るべきか、見ないべきか、もう数ヶ月悩んでいる…https://t.co/F3K6VB2p9g
— 黒色中国💉 (@bci_) 2021年8月18日
先日、ツイートで書いた通り、映画『新聞記者』がずっとアマプラでオススメされるので困っていた。私の視聴履歴から、アマゾンのAIが、「アナタは絶対コレを見るべき!」と太鼓判を押しているわけだ。
ただ、ツイッターを見ていると、この映画は毀誉褒貶が激しく、私にとっては興味を持ちえない映画だったので、ずっと見ないでいた。
とはいえ、アマゾンにシツコク推され続けると、固辞し続けるのは、単に興味がないだけでなく、「断固たる決意を持って見ない」みたいになってきたので、「なぜ私はこの映画を、そこまで拒絶するのか」という自責の念が強くなってきた。
そこで、ツイッターでつぶやいてみたら、色々な反響をいただけたので(詳細は冒頭のツイートをクリックして御覧くださいw)、ついに観念して拝見することにしたのでした。
「リアル」をベースにしすぎて、「フィクション」を混ぜた瞬間に、「映画」としては空回りした作品
見てみたら、色んな意味で、期待ハズレな映画だった。
意外に悪くないのだ。
日本人にとっては見慣れた東京の光景ばかりだが、それをとても丁寧に撮影している。
役者さんの演技もいい。
シム・ウンギョンさんという女優を私は全然知らなかったが、特別な存在感があって、演技も良い。
ただ、ご存知の通り、この映画は前政権のスキャンダルをベースにした作品だ。
私はそこの描き方も、別に悪くないと思った。所詮映画だ。面白ければ良い。
ただ、この映画は後半でリアルにはなかった「全くのフィクション」が挿入される。
それがあまりにも荒唐無稽すぎて、「なんだこりゃ」と興ざめした。
私は日本人だけど、日本の国内事情には全く興味がない。政治にも無関心だ。
そういう人間から見ると、とても軽薄な映画にしか見えなかった。
前評判の大きさに比べると、「泰山鳴動して鼠一匹」な印象を持った。
ただ、今の日本では、「映画そのもの」よりも、こういう「政治性」をまとった映画が好まれるのはわかったので、いい勉強にはなりました。