【日中世論調査 “日中関係は重要” 日本64.2% 中国74.7%】
— 黒色中国 (@bci_) November 17, 2020
日本と中国で行われた共同世論調査の結果が発表され、日中関係について「重要だ」と考えている人が、中国では増えているのに対して日本では減っていて、両国の国民感情の隔たりがうかがえる結果となりました。 https://t.co/hjOD7S8WfD
▲こちらのニュース、日本の報道機関での取り扱いは、中途半端で真意が伝わりにくくなっているため、ブログで中国人が日本の何を重要視しているのかを紹介しておきます。
「言論NPO」のサイト
▲これが日本での調査元のサイト。こちらにはもっと詳しく書いてあるのだが、読んでみると、新聞報道とは違って、尖閣、靖国、歴史問題の扱いは少ないことに気づく。新聞の方としては、そういうところに焚き付けた方がPVを挙げやすいので、都合よく切り取ったのだろう。
ただ、言論NPOのサイトでも、中国人がなぜ日本を重要と考えるのかは詳しく触れていない。
「人民日報」のサイト
中国側で、この世論調査の報道を探したらすぐみつかった。
▲ここに、中国人が日本を重要と考える理由が書かれている。
要訳すると…
- アンケートを受けた84.6%の中国人は、中国はアジアの問題を日本との協力で進めることを支持している。
- アジアの問題として挙げられたのは、「朝鮮半島の完全非核化」がトップ(32.4%)で、その他は下記の通り続く。
- 「日中の海上および航空危機管理メカニズムの強化」
- 「北東アジアでの紛争を避け、永続的な平和を維持する」
- 「公衆衛生、疫病予防」
- 「東シナ海の資源開発」
▲これらの諸問題に取り組むアジアのパートナーとして、中国人は日本を重視している…というわけだ。
こうして読んでみると、随分ちゃんとした調査だったようだし、中国人の回答も地に足が着いた現実的なものだった。どうして、日本の報道ではここを取り上げなかったんだろう?
最近の日本のメディアの「切り出し方」は、かなりズサンではなかろうか。