黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

ゴールデンクラブオイル(たぶん、香港で最上級だったカニ入りのラー油)

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ラオガンマのネタは投下から1週間過ぎてもまだツイッターで話題にのぼる。この機会にわかったのだが、日本でもかなり幅広く色んな人がこの調味料を愛好していたらしい。

「黒色中国はラオガンマを食べたことがなかったのかww」と度々言われるので(ちょっと悔しいw)、私が香港に居た頃に常食していたラー油をこちらにご紹介しようと思う。

俗称「ゴールデンクラブオイル」 

香港の、主に小さなレストラン…麺やご飯物の簡単な料理を出す店…では、店で使うラー油を自作しているのだが、大体は販売もしていた。店先かレジの後ろの棚に、自家製ラー油入りの瓶が並んでいるのである。当時相場は20HKDから40HKDだっただろうか。店で食べて、気に入ったら1瓶買って帰る…というのをよくやっていた。

ある時、たまたま友人と入った店のラー油がとても美味しかった。というのか、ラー油以外の「何か」が入ってる。聞いてみると、砕いたカニであるという。カニとニンニクと唐辛子を低温でじっくりと加熱して成分を抽出したもので、その油の色から、「ゴールデンクラブオイル」と呼んでいた。それが正式名称なのか俗称なのかは知らないけど、確かにそのラー油は黄金に輝いていたのである。

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▲店先で瓶詰め状態で売られていた。この瓶が大きくて、ちょっと高級感があって、ラー油で60HKDは決して安くないのだけど、充分納得の味だった。

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▲「香辣蟹油」…60HKD

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▲ストロボを炊いて撮影してみた。瓶の中にラー油だけじゃなく、いろいろたくさん入っているのが見えるだろうか?これが砕いたカニ&ニンニク&唐辛子なのである。

香港にいる時も自炊していたけど、とにかくこのゴールデンクラブオイルは毎食欠かさず食べていた。カニの旨味がラー油の中に濃厚に溶け出しているので、これを炊きたての御飯にかけるだけでも充分だった。

飛行機に持ち込みにくいのが難点

店は確か、ワンポアガーデンの船の形の建物の中にあったと記憶している。今もあるかは不明。あの辺りは香港にいてもほとんどいく機会もないし、飛行機で日本に持ち帰るのは、途中で割れて中身をカバンの中にぶちまけてしまうのが怖いのでやってない。LCCの預け荷物ナシだとこれを機内持ち込みにするのも無理だろう。

私の香港生活の中では、このようなゴージャスな「ラー油」が常にあったので、ラオガンマに手をだす機会は全くなく、その後、別の地域に移っても、香港のラー油が恋しいあまり、ラー油を自作していたので、ついぞラオガンマの出番はなかった。最近は自作するのが面倒なので、ラオガンマを試しに買ってみたら、思いのほか美味しかった…というわけである。

▲ラオガンマには「カニ入り」はないものの、「鶏肉入り」はあるので、ラー油になんらかの「動物」を入れるのは、さほど珍しいことではないようです。この機会にラオがは全制覇、他のメーカーのラー油も試してみようと思います。

後日談:このお店は既にありません。

ツイッターの方でなんどか問い合わせがあったので、追記しておきますが、上掲のワンポアガーデンのお店そのものが無くなりましたので、ゴールデンクラブオイルも販売していません。移転ではなくて商売そのものを辞めたそうです(現地の友人に確認済み)。

ただし、香港でこの手の特製ラー油は、各お店にあるのが珍しくないので、根気強く探せば似たようなものがあるかも知れません。

それと、マカオのリスボアの2Fのパン屋さんに180パタカのXO醤があるとの情報もあり、こちらも美味しいそうです。

ラオガンマなどのネタで盛り上がり、当分この手のラー油ネタは続きそうなので、また香港へ行く機会があったら、ラー油を探して、こちらにてご紹介しようと思います(^^)

(2019年2月12日)