黒色中国BLOG

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【香港のご飯物】(5)今は無き飴軒…思い出の鶏ニンジン麺と竹筒飯

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もう、今は既に閉店して存在しないのですが、ワンチャイのアドミラリティに近いあたりに、「飴軒」という名前の、香港スイーツがメインだけど、簡単な麺やご飯物も出している店が数年前までありました。 

紹介のウェブサイトはまだ幾つか残っているようですが。

私はこの店が大好きだったんですけど、ワンチャイとアドミラリティの間って、よく通りかかるようで、どちらの地下鉄駅からも遠く中途半端な位置でしたから、なかなか行くことが出来ませんでした。

【目次】

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飴軒の名物とも言える鶏ニンジン麺。ニンジンを織り込んだ細めのゴワゴワした麺に無化調のスープ、それと鶏肉をスライスしたのを入れて、茹でたクレソンを添えています。

全体的に薄味だけど、ニンジンの甘さとスッキリしたスープと鶏の味が出ていて、あっと言う間に平らげてしまう。胃にもたれる感じがない。いくらでも食べられるような気がする。食べた後で胃腸が軽くなって、身体がスッキリしたような気がする…そういう麺でした。 日本のラーメン屋さんでこういう麺があっても不思議じゃない感じ。非常にシンプルであっさりした麺です。

▲あんまり気に入ったので、自作する方法も考えたほどでした(笑)

イカの竹筒飯 

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飴軒に行った時に、鶏ニンジン麺と一緒によく食べたのが、このイカの竹筒飯。香り高いタイ米にイカを乗せて醤油を垂らしたものです。

日本でもこういう料理があってもおかしくないような一品で、日本人である私の食欲を大いに刺激してくれたのでした。

『中華料理』と聞くと、油っこくて味のキツイものを想像するわけですが、豊かになるにつれて、香港や中国でも美容や健康を考えて、素材や調味料や調理方法にこだわったものが出てくる。そういうのは得てして日本っぽいものになることも少なくない。

料理を「中華」とか「和食」という「国境」で分けて考えるのではなく、コメの食文化圏として見て、そこに美容や健康という要素を持ち込むと、似たような料理が出来てくることに気づく。国籍が違えども、同じ人間であることには変わりがない…と思ったのでした。

【香港のご飯物】(全5回)

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