黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国の「日本人には売りません」の飲食店について

SPONSORED LINK

 記事の見出しが、日本人には刺激的なので、つい釣られて中身を読んでみましたが、肝心の看板が見当たらない。自分で探してみたら、とても小さな表記で、こんなの取り上げるだけでも馬鹿馬鹿しい…というニュースでした。

でも、私はこの手の「日本人には売りません」系の飲食店って、中国で一度も見たことがないのです。一体どこにあるんでしょうか?

 微博で検索してみると…

「不售日本人」(日本人には売りません)のキーワードを微博(中国のSNS)で検索してみると…

f:id:blackchinainfo:20171012214515j:plain

▲日本人には売りませんの豆腐花屋さん

f:id:blackchinainfo:20171012214531j:plain

▲当店のミルクティーは日本人には売りません

f:id:blackchinainfo:20171012214450j:plain

▲日本車お断りのガソリンスタンド…って…これ中国石化(中国最大の石油企業…元国営)じゃないですかw

こういうのが見つかりましたけど、どれも2012~2013年のもので、日本の尖閣国有化で、反日感情が高まった時期のものなのですね。

基本的に「日本人には売りません」系のお店って、この時期特有のもので、それから消えちゃったのが多いと思うのですね。だから、冒頭の記事を見つけた時には「今頃どうして?」と疑問でしたが、内容を読んでみると、やっぱり政治主張以前に、どこか客とのニーズで、ズレてるお店なんだろうな…と思いました。

「日本人歓迎」の看板はなくても…

中国は、基本的にああいう国なので(我がブログの読者には説明の必要がないでしょう)、国あげて13億全人民が反日というわけでなくても、日本人が好きな中国人がいても、店に「日本人歓迎」とはなかなか掲げられないものです。日中関係がこじれた時に誰に何されるかわかりませんから。

とはいえ、私が中国で行く飲食店は大体皆さん日本人歓迎なんですけどね…遠くから来て大変でしたね…中国語がんばって勉強したんですね……地震の時は大丈夫でしたか…また来てくださいね…という話をしてくれる飲食店ばかりです。

2005年の反日デモの前後は嫌な目にあったこともありましたけど(客の酔っぱらいに絡まれたり)、それ以後特に嫌な思いはしていません。

ただ、運が良いだけなのかも知れませんが。

もし、今後中国で「日本人には売りません」のお店を見かけたら、突撃インタビューしてみようと思います。

本当は日本が大好きな中国人 (朝日新書)

本当は日本が大好きな中国人 (朝日新書)