先日、こちらの記事は予想外に多くの人に読まれました。ありがとうございます。
中国で反日の人に嫌がらせを受けた、暴力を振るわれた…という話をツイッターで書くと、中国大好き!な人から、「オマエが何かしたんだろ!」などと、私から中国人に何か悪いことをしたから、仕返しされたんだろう、オマエなんかやられて当然だ…というお叱りを受けることがあります。
ようするに、中国人は悪くない、何もされてないのに中国人が悪いことをするわけがない、全てオマエが悪い、自分のことを棚に上げて、中国人の悪口を言うな…という話です。
私は中国にいる時は1人の時間が多いし、全くのアウェイだし、自分から中国人に嫌がらせをしたり、手を出したり…そんなの怖くて、絶対できません。そもそも、そんな下らないことをやる気もありません。
反日の犠牲になるのは日本人だけではない
ただ、中国の反日の犠牲になるのは、日本人だけではありませんでして、先日の記事でも書きましたけど、中国で日本車に乗っている中国人は、反日の人に車を破壊されないように、車内に五星紅旗(中国の国旗)を飾ったりで、予防策をとっていたりします。
「クルマは日本車だけど、愛国心はありますよ!」という意思表示ですね。自分から何か悪いことをしなくても、中国では日本車に乗っているだけで、嫌がらせの対象になるわけです。
ところが、車内に五星紅旗を飾っていても、気づいてもらえなければ、意味がないわけで、中国人も色々と対策を考えるようです。
三菱自動車中国愛国者仕様
ちょっと細工が雑ですけど、少し離れてみたら結構カッコ良かったりします。
反日の中国人は、エンブレムを見て日本車かどうかを判断して破壊行為に及ぶわけですが、これだと、「これは日本車だが、持ち主は中国愛にあふれる立派な愛国者だ」と一目でわかりますね。
鈴木自動車中国愛国者仕様
これって、スズキの「S」に赤いシールを貼って、上に黄色い星を貼っただけですね。
ちょっとハミ出てたりして、加工が雑ですけど、よくこんなの思いつきますね。
私からすると、こういう細工は、「愛国心がありますよ!」というより、中国の愛国者をおちょくっているようにも見えるんですが…中国の愛国者はこれでOKなのでしょうか。たぶん、中国の愛国者は寛容な心の持ち主に違いありません。
2005年の反日デモの映像
こちらは2005年の上海での反日デモの映像ですが、中国人女性が乗る日本車が群衆に囲まれて攻撃を受けています。
もう11年前のことじゃないか…という人もいると思いますが、2012年の反日デモにおいても日本車は破壊されているので、全く過去のこととも言えないのですね。
先日の記事で書いたように、上海では既に反日は過去のことで、もう繰り返されることはないと思います。でも、また尖閣問題とかで大騒ぎになれば、反日感情が沸騰することもありえるでしょう。油断禁物、何事も日頃からの用心が肝心…ということではないでしょうか。