今年一年がんばった自分へのご褒美に…ついに、デジタル一眼レフカメラを買ってしまった!これでボクも今日からフォトグラファーだ!\(^o^)/ pic.twitter.com/xwQnYB5rHk
— 黒色中国🎅🎄 (@bci_) December 4, 2020
去年の12月、前々から気になっていたニコンのデジタル一眼レフ「D80」の中古美品を格安で購入しました。このカメラ、もう14年以上前の骨董品ですが、今でも愛用している人、これから買おうという人が少なくないようなので、同好の皆さんのために関連情報をブログ記事にまとめておきます。
【目次】
- いまさら「D80」の理由
- 操作感が素晴らしい!余分な機能が一切ない!(^^)
- 総ショット数は6500ぐらい
- レンズと画質の問題
- モニターカバー
- SDHCカード
- リモートコード
- ニコンのバッテリーはニセモノが多い?
- 「Err表示」問題の修理について
- 1ヶ月以上使ってみた感想など
いまさら「D80」の理由
留学を終え、東京で就職し社会人になった時、仕事やプライベートで、さまざまな出会いがあり、左の人、右の人…色んな人とあった。それで、中国について語ると、今とあまり変わらず、右とか左の立場が先行しすぎて、リアルの中国なんかみんなどうでもいいのが透けて見えて、バカバカしくなって旅に出た pic.twitter.com/kX2FpX2WVB
— 黒色中国🎅🎄 (@bci_) 2020年6月12日
▲こちらは去年6月にたくさんRTしてもらえた中国旅行の連投。
撮影に使ったのがニコンD70で、ツイートする時に写真を見返していたら、描写がなんともいえず素晴らしい。D70は610万画素で、現在ではスマホにも劣る画質ですが、昔撮影した画像を見てたら、発色とか、空の色、暗い部屋の中の僧侶の写真とか…質感がいい。まるで、フィルムで撮ったような…どうしてかな…と思ったら、D70はイメージセンサーがCCDなのですね。
私は他にニコンD40も持っていて、今はツイッターやブログ用の物撮りに使ってますけど、こちらも発色がいい。同じくCCDセンサーのカメラです。
CMOSセンサーのカメラも持ってますが、解像度が高いだけあってシャープな写りだなぁ…と思うものの、色乗りが面白くないというのか、CCDセンサーが作る絵に比べると暖かみがなく、色味が抜けたような…撮影したら、冷凍食品みたいな写りで、イマイチ面白くない。
CCDのカメラは今はもう生産されておらず、ニコン最後のCCDを採用した一眼レフカメラは1020万画素のD3000。でも、ツイッターで検索しているとD80(1020万画素)の評価が異様に高かったので、ずっと興味津々だったのでした。
操作感が素晴らしい!余分な機能が一切ない!(^^)
▲この時期のカメラは動画撮影機能もライブビューもないので、ボタンも少なく、操作がスッキリしてていいですね。
▲私はD40とD3400ばかり使っているので、右肩に液晶表示で情報がまとまっているのは、非常に使いやすいです。32GBのSDカードで1600枚ほど撮影できるみたいです。
総ショット数は6500ぐらい
▲こちらで調べましたが、私が購入したD80は総ショット数6500ぐらい。1万以下なら未使用みたいなものです。
私が店頭で見つけたのは、付属品がバッテリーとアイカップだけで、バッテリーチャージャーも箱もケーブルもなく、モニターカバー(後述)も紛失しており、ジャンクに近い処分価格で売りに出されていたので、発見した瞬間に購入したのでした。
レンズと画質の問題
▲ニコンDX機第一世代の標準ズームレンズ「AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED」を付けてみました。
私はこのレンズが大好きで、D70と一緒に買って、このレンズをつけっぱなしで数年ほど、毎日持ち歩いて使ってましたが、今回18-55VR2(D3300の頃にキットレンズになっていた沈胴の標準ズーム)と撮り比べしてみたら、18-55VR2の方が解像度も発色もよく、周辺までキッチリと写ってました。
だから、現在わざわざ18-70を使う必要はないんですけど、大きさやデザインを考えると、D80に取り付けて似合うのは18-70なのかな。AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRも持っているのですが、D80でEタイプレンズは絞りが連動しないので使用不可能です。
D80は1020万画素で、今となってはスマホよりも低画質ですけど、レンズをそれなりに良いものにしてやれば、キレイに写ります。DXの35ミリF1.8とか、40ミリのマイクロは安価だけど写りが良いです。
マニュアルのレンズでもモノによっては使えるみたいですが、AF込みで実用的に使うのなら、DタイプかGタイプのレンズから選ぶのが良さそうですね。
すでにDX(APS-C)のレンズを余らせているとか、安く入手できるDXのレンズや、フルサイズFマウントのレンズを使って、CCDの発色を楽しみたい…という人にとってD80はいいカメラだと思います。
モニターカバー
▲昔のニコンのデジタル一眼レフカメラは中級機以上に、「モニターカバー」なるものがついていたのですが、私が購入したD80にはついてなかったので、新品を探してきました。D80はよく売れたカメラみたいで、今でもマメに探すと、この手の付属品を死蔵している店がありますね。私は500円で購入できました。
▲いまだと、保護フィルムを貼るところですが、昔はこういう厚みのあるカバーで液晶を保護していたのでした。
▲型式はBM-7。サードパーティのレプリカもあるみたいですけど、やっぱり純正を使いたいものです。
▲液晶モニターの上下にカバーのツメを合わせるミゾがあるので、そこに引っ掛けて使います。なかなか落っこちません。写真ではやってませんが、実際にはカバーの上下にパーマセルテープを貼って脱落防止にしてます。
D70を持って長旅に行った時(冒頭の連投の旅行)に、何かにぶつけて、液晶モニターを強打したのですが、この保護カバーがあったから液晶は割れずに済みました。だから、保護カバーは今でも採用してほしいですけどね…モニターカバーがあるカメラなら、ちゃんと確保して取り付けておくのが無難です。
▲2021年1月現在、まだアマゾンで新品(998円)を売ってますw。リンクからたどれば互換品も見つかると思います。
SDHCカード
注意が必要なのは、D80には現在主流になっているSDXCカードは使えないこと。SDHCの32GBが使用できる最大容量です。
▲我が家に1枚転がってたのでそれを流用。SDHCカードはまだ流通しているので、入手可能な内に、あと1枚、予備を買っておこうと思います。
▲どうせ買うなら、最速のものがいいかな…と検討中。Sandiskの130MB/Sで1700円台だったかな。リアルでは大体、それぐらいが相場らしいです。
リモートコード
D80は、赤外線のリモコン(ML-L3)が使えますけど、アレって肝心の時に反応しなかったり、小さいのでよく失くしたり、使おうとしたら電池が切れてたり、使う前に赤外線レリーズに切り替える操作があったりして、結構面倒くさいものです。長年ニコンのカメラを使っているけど、あのリモコンを使ったのは片手で数えるぐらいしかないです。
▲そこでリモートコードを購入しました。古いニコンのデジタル一眼レフカメラでは「MC-DC2」というのがリモートコードの主流で、「MC-DC1」は初期のものにしか採用されていないので、今となってはレア・アイテムのはずですが、誰も見向きもしないので、捨て値同然でデッドストックが叩き売られておりました。
▲私が今までもっていたD70、D40では有線リモートが使えなかったので、これはかなり嬉しいです(^^)
ニコンのバッテリーはニセモノが多い?
デジカメを本格的に使おうとした際、バッテリーは必ず予備を1つ以上は持っておきたいので、購入しようと思ったのですが…
D80で使用できるEN-EL3eは、純正の新品がアマゾンだと6,576円。中古でD80を1台買うより高いw
中古の純正が安く出ていたので買ってみたのですが、壊れていた?のですぐ返品しました。
その時に気づいたのですが、たぶん…想像するに…ですけど、ネットで販売されている中古の「純正」バッテリーって、模倣品が紛れているんじゃないかな…と思います(詳しい事情は色々配慮して書きませんw)。
以前、ニコンの人と話す機会が有った時に、模倣品バッテリーの話が出たんですけど、ニコンの人から「絶対にニセモノとかサードパーティ製のバッテリーは使わないでくださいね」と繰り返し念押しされました。ニコンのバッテリーはたくさんニセモノが出回っているらしい。ニセモノ、サードパーティ製を使うと、カメラ本体に異常を来たすかも…ということでした。
数千円の違いなので、新品で買えばいいんですけど、これってまた中古1台買った方がいいんじゃないかな…と思ったりで、ちょっと悩んでいるところです。とりあえず、今は室内か近所の撮影でしか使わないので、急いで予備バッテリーを買う必要はないんですけどね。
「Err表示」問題の修理について
D80の有名な欠陥として「Err表示」というのがありまして、絞り制御の部分に持病があるらしい。全てのD80がそうなのか、長年使えば発症するのか、後期の製品は大丈夫なのか…は不明ですけど、これはニコンが修理受付しなくなった現在でも、修理してくれる会社がいくつかあります。
▲私がみつけた範囲ではフクイカメラサービスさんが一番安かったです。
自分でも治せる?みたいで、YOUTUBEで検索したら修理の解説動画がいくつかあります。
あと、台湾に持っていくと、もう少しお安く修理できる?という情報もあり。今も同じ店で修理してもらえるかは不明ですが、2500台湾元だから1万円しないぐらい。もし台湾に行く用があるのなら、ついでに持っていって修理してもらうと良いかも知れません。
1ヶ月以上使ってみた感想など
- 操作感が素晴らしい。非常に扱いやすい。電源スイッチのオン・オフが滑らか。
- ファインダーが見やすい。ちゃんとペンタプリズムが入っているだけのことはある。
- 撮影した画像を等倍で見ると、最新のデジカメやスマホとは全く比較にならないほど荒い絵にしかならないけど、ディスプレイやタブレットで見る限りは、非常にキレイな絵に仕上がる。4500円とは思えないレベル。
- ただ、画質はレンズでかなり劇的に大きく変わってしまう。18-70(下の写真の)のような最初期のレンズだと昔のフィルム写真っぽい感じ。どことなく懐かしく写る。18-55VR2(沈胴のあれ)みたいな新しいレンズだと、非常に現代的な描写に。なるべく新しいレンズか、古いけど写りが気に入ってるレンズがあれば、それと組み合わせて使うと良いかと思います。。
- まだ家の中と近所でしか試写してませんけど、うまく決まると「( ゚д゚)ハッ!」とするようなCCDらしい色が出る時があって、それをどこまでコントロールして、自分の作画に活かせるのか、それに最もマッチしたレンズを探し出せるかが、使いこなしのポイントなのかと。
- 実は、ブログやツイッターで投稿している室内撮影の画像は全てD40で撮影しておりまして、TTLのストロボが使えるので便利です。でもD40は次に故障すると修理できないので、室内物撮り専用カメラとしてD80を使えばいいのかな…と思った次第。物撮り用カメラは、40ミリのマクロレンズつけっぱなしでいつも室内に待機させておりまして、低画素数の方が、ブログやツイッターに投稿する時に、画像縮小の手間が省けるので便利ですね。古いデジタル一眼レフには、こういう使い方もあるのです。