黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

19年前の「フルサイズミラーレスカメラ」の近代化改修

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昨日はかなり冗談めかして記事を書いたけど、私としてはかなり大真面目に、この19年前のフィルムカメラを、「現代のカメラ」として使おうとしているのであった。

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▲とりあえず、ここまで「近代化改修」出来た。カメラ全面の白文字は全部パーマセルテープで隠して完全に黒にした。「黒色中国」らしいカメラではないかw

「隠し撮り」というわけではないが、ストリートスナップを想定して、目立つ要素は全部無くしたい。そこで、全身真っ黒にしたかったのである。

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▲ベッサLは軽すぎる上に小さすぎてホールドしにくいので、オプションのサイドグリップも入手した。このグリップ、下の部分は金属のカタマリで、これを装着すると重心が下がるので非常に構えやすくなる。グリップで指がちょっと掛けられるだけなのだが、これだけで安定感が増す。

しかも、グリップをつけたままでもフィルム交換はできるのは嬉しい。

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▲電池室のフタもパーマセルテープを貼っておいた。フタがどうもカンタンに開く?みたいだし、閉じる時に気をつけないとキッチリ閉まらない。防水性を高める効果もある。念入りに、斜めになってないのを確認しながら、しっかりとフタをしめた上で、脱落防止でテープを貼って封しておいた。

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▲最近のカメラはファインダーや背面液晶の情報があまりに多すぎて見にくいけど、昔のカメラは軍艦部を上から見れば、シャッタースピードもISO感度も絞りと焦点距離、被写界深度も全部わかる。やっぱりこの方がわかりやすい。レンズはアベノンの28mmf3.5。あまり評判が良いレンズではないけど、私はこのレンズの発色と描写が好きで、以前はこのレンズをつけたライカを毎日のように持ち歩いていた。

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▲19年前のフォクトレンダー・ベッサL発売当時、私はライカⅢfを常用しており、このレンズを使っていたのだけど、焦点距離を3メートルに合わせ、絞りf8.0にすれば、1.5メートルから無限遠までピントが合う。だから距離計が要らなかった。

それなら面倒なライカⅢfを使わずとも、ベッサLでいいんじゃないか…と気づいたのだが、仕事が忙しくてずっと買いそびれ、そのうち中国へ移住し、デジタルカメラへ移行したので、それっきりベッサLを購入するチャンスを失ったままでいたのであった。

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▲私はずっと、フルサイズの「デジタル・ベッサ」が出るものだと思って待っていたのだが(「R-D1」はフルサイズじゃなかった)、いつまで待ってもその様子がない。

ただ、昨日の記事でも書いたけど、フィルムスキャンすれば手間は少しかかっても、デジタル化は難しくないし、そのための機材もフィルム代・現像代も、フルサイズのデジタルカメラを買うことに比べたら、さほど高いものでもない…ということに気付き、フィルムカメラへの回帰を決めたのであった。

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▲とりあえず隅々清掃して、電池を入れて動作確認をし、レンズとグリップとストラップを取り付けて、昔のカンを取り戻すためにいろんな「構え」をしてみたが、非常に素晴らしい。軽いし、手にしっくりと馴染む。デジタルのフルサイズカメラだとこうはいかない。

昔、現役で使用していた頃は、ファインダーをのぞかなくても、28ミリのブライトフレームが目に浮かぶぐらい、画角がはっきりとわかった。しかし、十数年のブランクがあるので、現在ノーファインダー撮影は無理である。やってできないわけでもないが、かなりいい加減になってしまう。

だから、28ミリのファインダーが必要なのだが、これは以前、旅行の際に紛失して手元にない。いざ探してみると、28ミリの光学式ビューファインダーというのは希少なものみたいで、なかなか見つからない。

今後も普段の写真はスマホで、仕事や旅行の写真はデジタル一眼レフで撮影する。ベッサLは、中国での撮影に使いたいのだが、とりあえずはフィルムで残したい写真…家族や友人、身近な人達の記念撮影、生まれ育った町の風景の記録に使おうと思っている。だから、急ぐ必要はない。納得のいくファインダーを探し当ててから、「実戦投入」開始である。