黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

「中国の墓」始めます

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▲こういうアンケートを実施していたのですが、意外に「中国の墓を見たい」という人が多くて(みんな嫌がるものとばかり思ってました)、驚きました。

回答受付24時間だけのアンケートで、どれぐらい票が伸びるかな…と思っていたのですが、1505票も集まりました。私の予想では100票あるかないか…ぐらいで考えていたのですが。

スマホを開いたらツイッターで中国のお墓の写真がゾロゾロ出てくる…というのは気味悪いんじゃないかと思って、今までちょっとしかやってこなかったのですが(以前、香港の墓地はご紹介したことありました)、アンケート結果を見るに、心配しすぎていたようでした。

いただいたリプライを見ると、仏壇仏具や墓石関係の方とか、葬礼儀式に興味のある方もいて、そういうので「中国の墓」に興味を持つ人もいるわけです。

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▲北京の八宝山革命公墓(ウィキペディアより

私が中国の墓にハマった理由

私の父が早くに亡くなったので、昔からやたらと墓参りしたのですが、そうしている内に「墓」そのものに興味を持つようになりました。

それから、墓地をみつける度に、観察していたのですが、留学した時に北京でふと「墓地がない?」ことに気付き、調べてみると、中国では住宅の近くには墓地を作らないのがわかり(たまに例外はあるのですが)、ある冬の日に、地下鉄で行ける大きな墓地…八宝山を見に行ったわけです。

北京の八宝山の墓地は、「革命公墓」と「人民公墓」の2つからなり、「革命公墓」は中共の功労者、「人民公墓」は一般の人民が葬られるお墓です。

「革命公墓」の方には、既に「歴史上の人物」になってしまった人のお墓があって、ほとんど「墓で見る現代中国史」状態になっておりました。

そして「人民公墓」ですが、こちらは見渡す限り延々と墓が並んでおりまして、その端っこの方には墓石のない墓…いわゆる「土饅頭」がいくつもありました。

名前もなく、ただ遺体を埋めて土をかけてあるだけ。目印になるように、小さな石とかを積んである。

あとで、北京の知人に聞いてみると、墓参に訪れる親族や身近な人だけが墓の場所をわかればいいから、名前を書く必要はない…たぶん、文革などに参加した人で、報復を恐れて墓に名前を書けないのでは…とのことでした。

中国の墓地には、日本とは違う風習に加えて、中国の近現代の歴史がギッシリと詰まっている。その1つ1つを観察しながら、歴史を紐解いている内に、その故人の生き様や、近親者の思い…中国人の心情に近づけるような気がして、それから中国の行く先々で、墓地を見つけると中に入って写真を撮るようになったのでした。

今年の前半までには1回、ツイッターで連投しようと思っております。

「死体」が語る中国文化 (新潮選書)

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  • 今日の発見 こんなにお墓に興味ある人がいるものとは意外でした(^^)