香港の麺の奥深さに気付いてから、最も私がよく通ったのは、このお店でした。
「味皇魚蛋粉」…写真は湾仔の支店です。ここは既に閉店しましたけど…他の支店はまだ残っているのかな。
このお店の魚のお団子は「醤爆」といわれるタイプで中にスープと餡が入っており、噛むとスープが勢い良く飛び出します。4種類のお団子が入っているから「四寶(宝)丸」。
それに海苔が入っています。麺は数種類から選べましたが、私は伊府麺ばかり選んでおりました。
炸魚皮(ジャーユーペイ)とは?
炸魚皮は、魚の皮に薄い衣をつけて揚げたものです。 香港では火鍋屋さんでよく見かけますけど、火鍋で出てくるのは、いつ揚げたかわからないようなのばかりで、あまり美味しいとは思いませんでした。
でも、味皇の炸魚皮は揚げたてで、味も火鍋屋のものとは大違い。少し厚みがあって、歯ごたえがパリっとして、そのまま食べると「厚切りポテトチップス」みたいな食感です。
でも、麺に入れてふやかすと、スープを吸ってトロントロンになって、これも美味しい食べ方でした。
こんな風に、店先に揚げたてのを専用のケースに入れて、歯ごたえをキープしており、ケースの上を見ると袋詰しているの炸魚皮が見えますが、持ち帰りも可能でした。
これでビールを飲んだら、さぞかし美味しいだろうな…と思い、何度か炸魚皮を持ち帰りましたけれど、非常に湿気やすいもので、特に香港は湿度が高いので、持ち帰ってすぐ食べないとお店と同じ食感にはなりませんでした。
この湾仔のお店がなくなってから、たまに香港へ行くことがあっても、満足のいく醤爆四寶丸や炸魚皮を食べられず残念です。