▲先日、こういう記事を書いたばかりですが…
▲YOUTUBEを見るとANNで、ちょうど中国の原発輸出のニュースをやっておりました。こちらは中国の原発輸出について知る上で非常にわかりやすい内容となっています。しかも、大亜湾原発の中にカメラが入っているではないですか。
大亜湾原発はどこにあるのか?
「大亜湾原発って何処にあるんですか?」という人も少なくないだろうから説明すると
香港の北東、深圳市竜崗区にあります。距離感をつかむための目安として、半径20kmと半径50kmに線を引いてみました。半径50kmの場合、香港の主要地域も入ってしまいます。
このために、香港ではしばしば、大亜湾原発の安全性について報道されています。
というのも、香港側で放射線モニタリングポストが設置されておりまして、もし異常があれば情報がすぐに公表されます。
中国には46機の原発があるけど、大亜湾原発は中国初の商用原発である上、香港に近いため、何かと注目され、放射能漏れがあれば、世界にその情報がすぐ流されてしまう…という特殊な状況にあります。
大亜湾原発の事故
すぐに拾える日本語の記事だけでも列挙すると
- 深センの大亜湾原発、3月に事故が発生(2018年7月16日)
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深セン、嶺澳原発でレベル0の事故発生(2012年2月2日)
※嶺澳原発は大亜湾原発のすぐ近くにあります。 -
大亜湾原発、事故隠ぺい疑惑が報じられる(2011年3月24日)
・圧力容器のふたを取り替え…通常のメンテナンスに過ぎず事故ではないと強調
・08年に大亜湾原発の臨界点テストを行った際に制御棒が一部コントロール不能に - 深セン大亜湾原発、10月にも事故(2010年11月17日)
10月23日、メンテナンス作業員が原子炉の冷却水パイプに最長3インチの亀裂を2本見つけ、ホウ素の結晶が付着しているのを発見。作業員は胸部レントゲン20回分に相当する2ミリシーベルトの放射線にさらされた
とりあえず、香港ポストさんのニュースで遡れるところまでひっぱってくるとこんな感じでした。
だから、大亜湾原発は情報公開が中国の原発の中でも進んでいて、たびたび、市民やメディアへの公開、ツアーに参加すれば外国人でも見学できるようになっているそうです。
▲ちなみに、こちらは2012年の海外メディア向け公開の際の報道みたいです。
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- 今日の発見 日本の原発事故と中国の原発は深い関係があって、中国の原発が情報公開を頻繁に行っているのは311が原因。中国は隠蔽体質だけど、ことが原発にもなれば、さすがの中共も情報公開に積極的になる。