ラジオ・フリー・アジアのウェブサイトにて、北京公安局が運用する監視カメラが全市100%をカバーしている…との記事がありました。要点を抜き出して訳してみようと思います。
「天網工程」(北京市全域の監視システム)とは?
- 2012年以後北京で始まった「天網工程」(北京市全域の監視システム)は、今年の国慶節(中国の建国記念日=10月1日)で100%のフルカバーとなった。
- 公安局は4300人を動員し、監視カメラの映像を監視させている。
- 監視カメラの数は少なくとも約30万台。362の派出所で映像が記録されている。街中の監視カメラは去年より29%増加している(香港紙『明報』の報道)
- 実際は40万台を越え、その80%は北京市の中心部に設定されている。(識者の劉先生の情報)
- 北京警察によれば、今年以後『天網工程』により、1500件の犯罪を摘発し、2370名を逮捕。これは去年より5%多い数字である。同時に、北京の街頭における刑事犯罪と治安案件は去年より27.7%少なくなった。
- 北京市の1万6千平方キロメートルの面積の中で、市の中心部である6つの区の面積は670平方キロメートルである。劉先生の数字を当てはめてみると、北京市の中心部の区では1平方キロメートルごとに400台以上の監視カメラを設置しており、これは1万名あたり50台の監視カメラがあることになる。
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中国ではかなり前からバイオメトリクス(生体認証)技術の研究開発が行われているため、たぶんこれらの監視システムにもバイオメトリクスの技術が導入されているのではないか…と思われます。
外国人も中国に入国する際、パスポートチェックの時に顔写真を撮影されますが、その画像データから顔の生体情報を取り出して利用していたりするのかも知れません。
たぶん、北京での運用経験を元に、今後は中国の各地で設置・運用が開始されるのではないかと思われます。
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