ツイッターでフォロワーの皆さんと話していると、最初は政治的な話をしていたとしても、なぜか最後の方は食談になって盛り上がる。宿命的に、そういうことになってしまっている。
今日もそうだったが、お題は麻婆豆腐だった。 日本の麻婆豆腐は美味しいけれど、中国の麻婆豆腐は辛いだけだと思う。もしくは、美味いも辛いもなく、ただ取るに足らないものか。そもそも、中国で麻婆豆腐はそれほど力を入れて作るものでもなく、簡単なものである。日本の麻婆豆腐は日本人好みにアレンジされているし、かなり手の込んだものになっていると思う。
私見ながら日中の麻婆豆腐の違いを簡単にまとめるとすれば、日本の麻婆豆腐は味重視で辛みと甘みを上手く組み合わせる。豆腐は日本の方が美味い(日本人の感覚なので、かなり贔屓目ではあると思うが)。中国の麻婆豆腐は味よりも香り重視で香辛料に重点が置かれる…というところだろうか。
そういう中で思い出したのが、去年池袋の中国人経営の店で食べたこの麻婆豆腐。これは非常に良かった。甘くもあり、辛くもあり、濃厚な味が出ていて、豆腐も美味しく、全体的に食べごたえのある麻婆豆腐だった。日本と中国の麻婆豆腐の良いところを上手く合わせたような、味である。
麻婆豆腐に揚げ春巻き、ご飯とスープと漬物がついて680円である。この充実ぶりで680円は、かなり安いと思う。揚げ春巻きはアツアツの揚げたてのが出てきた。
場所は池袋の北口から歩いて数分のところである。外観は少しみすぼらしいが、店内はキレイだった。
「池袋」という街
池袋のこのあたりと言えば、最近は脱法ドラッグによる交通事故で死者が出たり、中国マフィアがいるとかで、物騒な場所だ。
【やくざ、暴力団顔負け、新宿、池袋を根城の帰国二世グループ「怒羅権」】『やっぱり池袋チャイナタウンは安全地帯ではなかった』貴金属店を襲って二億円相当の物品を盗み出したり、ホストを恐喝したり、置き引き、窃盗などは序の口。構成員は数百名 http://t.co/X6Pj1HLjBV
— 黒色中国 (@bci_) 2014, 7月 14
去年はその現状がどんなものかと思って、恐る恐る近寄ってみたのだが、案外平和そうな街で拍子抜けしてしまった。それで美味しい麻婆豆腐定食を食べて幸せになって帰ってきた…というわけだ。
池袋の中国人街はそんなに悪いところではない…と1回だけしか行ったことのない私は思うのだけれど、見えないところに問題が潜んでいるのであろう。昼間にちょっとランチを食べに行くぐらいなら、特に何の問題もないと思われるので、あまり変な先入観を持たずに、一度くらいのぞいてみるのもいいと思う。そういう場合の選択肢の1つとして、この品品香はオススメである。