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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国のキリスト教徒の数は中国共産党員よりも多い?

キリスト教
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近年、中国でキリスト教の弾圧が激しくなってきている。日本ではあまり報じられないがRFAなどでは、中国各地で地下教会が摘発されるニュースを頻繁に見かける。

昨日、ツイッターで中国のキリスト教徒の数について質問があった。既にツイッターでは回答済みだが、中国のキリスト教徒のことは以前から気になっていたことでもあるので、こちらで改めて記録しておこうと思う。

中国のキリスト教徒の数

中国基督徒的数量已经超过了中共党员人数 - 乌有之乡网刊

▲こちらの中国の報道によると、中国のキリスト教徒の数は既に中国共産党員の数を超えているのだという。

バチカンが2014年11月に中国のキリスト教徒の数が1億人に達したと発表。ちなみに中国共産党員の数は約8600万人である。

ただし、この「1億」という数字は、地下教会の信者が多く含まれる。バチカンがどのようにその数を把握しているのかはわからない。

同じ記事の中にある中国国内外の学界による数字では、中国のキリスト教徒の数は2300万から4000万人、総人口の中で1.7~2.9%を占めるとある。

【参考】キリスト教 - Wikipedia

 ▲ちなみに日本のキリスト教徒の数は約230万人で、明治以後、人口比で1%を越えたことはないそうだ。なので、中国の公式の数字で比較しても、日本のキリスト教徒人口の10倍、人口比でいえば日本の倍ぐらいのキリスト教徒が中国にいるのは間違いないようである。

▲YOUTUBEで中国の地下教会を撮影した動画をみつけた。見るからにあまり豊かとは言えない様子の人々である。

ツイッターで受けた質問によれば、黒竜江省でキリスト教徒の夫婦を見かけたけれど、2人は文盲であったという。たぶんあまり豊かな人達ではないはずである。

近年中国で、キリスト教に限らず宗教が流行しているのは、信仰の自由がある程度保証されるようになったとか、豊かになって余裕ができたとか、価値観が多様化した…などの理由があげられるのをよく見かける。

確かに上海などでの大都市で、ある程度以上の高学歴者や、高収入を得ている人たちが宗教を始めるケースを見かけるけれど、私が理解している理由としては、宗教が中国社会のセイフティーネットになっている、ということだ。RFAのニュースを見ていても、地下教会が摘発されるのは大体が大都市よりも、地方の豊かとは言えない地域である。

中国の経済発展に取り残されてしまった地域の人々に、各種宗教団体が医療教育を与えるために、基金を運営したり、ボランティア活動を行っていたりする。もしくは教会に貧困者向けの法律相談窓口が設けられていたりして、それらの活動で幅広く貧困層の信者を集めているのだろう。しかし、このような宗教活動には外国の組織が関わるケースが多く、そこには人権保護団体なども含まれる。そこで、政府公認・非公認を問わず、中国の宗教団体は当局の弾圧対象になってしまうものと思われる。

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