黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

古いカメラと古いストロボの再利用(10年以上使ってなかったLOMOを例に)

SPONSORED LINK

ひょんなキッカケから、古いLOMOを取り出して、もう一度使ってみよう!と思い始めたのですが、もう10年以上使っていなかったカメラを再利用するのはちょっとひと手間要りますね。

古いカメラを使ってみよう!…でもカメラの清掃ってやったことないんだけど…」という人も世の中には少なくないでしょうから、参考まで、私の「ひと手間」をこちらに公開しておきます。

【目次】

レンズクリーニングペーパー、爪楊枝、トレシー

f:id:blackchinainfo:20181208220401j:plain

▲まず、ブロアーでホコリを吹き飛ばし、ボディブラシではたいてやって、トレシー(東レのメガネ拭きですが、これが非常に使いやすくキレイになります)でフキフキ…細かいところはレンズクリーニングリキッドで湿らせたレンズクリーニングペーパーを巻き付けた爪楊枝でほじってやりました(コツとしては場所によって爪楊枝の先と後ろを使い分けることです)。

この写真でいうと、シャッターボタン回りなんかは長年の汚れがこびりついていましたが、すっかりキレイになりました。

▲カメラをティッシュペーパーで拭くと、ティッシュペーパーのパルプ繊維がカメラに付着するので私はしつこい汚れを取る時はレンズクリーニングペーパーを使います。無論、レンズやファインダーなどの光学系を拭く時も必須。安いものなのでまとめ買いしてガッツリ使うのがベスト。

それと、ティッシュペーパーでレンズやファインダーを拭くと傷がつくので、レンズクリーニングペーパーは必須です。

▲レンズクリーニングリキッドも安いもので、なかなか使い切れないものなので長持ちします。レンズを拭く時に使いますが、スマホやタブレットの画面を拭く時にも使えます。

▲トレシーとはこんなもの。1枚あるとカメラの清掃以外でもいろいろ使えて便利です。普段カメラを拭く時はこれを使っています。

▲こちらがボディブラシ。静電気の力でホコリを吸い取るもので、最初は全然効果を信じてなかったのですが、某カメラメーカーの人に薦められまして、使ってみるとこれがなかなかスゴイです。

ただ、このブラシの「毛」の部分が長くて携行に不便(カバンの中で他の荷物にひっかかったり、絡んだりでボロボロになる)なので

f:id:blackchinainfo:20181208233309j:plain

▲私は「毛」の真ん中あたりをネジラー(ケーブルなどの購入時に束ねて止めてるアレです)で止めています。こうすると、収納時に他の物と絡みにくく、毛の動きにコシが出て、ホコリを払いやすくなるメリットもあります。

レンズペン

f:id:blackchinainfo:20181208220810j:plain

▲レンズはブロアーでホコリを飛ばした後でレンズペンで磨いてやりました。

レンズペンはキャップの奥にカーボンの粉がついたスポンジがあって、キャップを閉じるとレンズペン先端の繊維にカーボンがついて、レンズ表面の汚れを取りやすくなっている…というものなので、ある程度フキフキしてやったら、またキャップを閉じてチョイとグリグリキャップを回してやってカーボンをつけてやらないといけません。

それと、たまにレンズペン先端の繊維が取れる(けっこうよくある)ことがあり、それに気づかずレンズを拭いてやると、傷がつくことになりかねないので、要注意です。

私の場合、見た目に明らかに油とか指紋がついていないかぎり、レンズクリーニングリキッドは、使わないようにしています。下手に使ってレンズを傷めることもあるので。

レンズペンはサイズが幾つかあって、私はコンパクトカメラ用のもの(チョイ細い)を愛用しています。この方が小さいレンズやファインダーにも使いやすいので。

接点復活スプレー

f:id:blackchinainfo:20181208221142j:plain

▲LOMOはファインダーにLEDが2つ仕込まれていて、左がバッテリーチェッカー右がブレ防止のアラートなのですが、LEDの点き具合が不安定すぎる…電池(LR44✕3)を新品に変えてもなんだか変…たぶん電池室の接点の表面が通電しにくくなっているのだろう…と考え

▲こんなものを使ってみました。

f:id:blackchinainfo:20181208222849j:plain

▲接点復活スプレーを綿棒の先に吹きかけて…

f:id:blackchinainfo:20181208222950j:plain

▲電池室の接点を丹念にフキフキしてやりました。

f:id:blackchinainfo:20181208223043j:plain

▲LEDの点灯が安定しました。接点復活!

接点復活スプレーは他にも用途があって、キーボードの反応が悪い時にキートップを外してスイッチに少し注してやると反応が復活します。

パーマセルテープ

f:id:blackchinainfo:20181208223131j:plain

▲LOMOの電池室のフタは開きやすいので用心が必要です。私はパーマセルテープでふさいでやっています。

f:id:blackchinainfo:20181208223336j:plain

▲長年使い古しのLOMOで、裏蓋の閉じるところの隙間が怪しかったので、遮光性を高めるのも兼ねてパーマセルテープを貼っておきました。

▲カメラ趣味をやってる人なら、パーマセルテープは大体持っていると思いますけど、ない人はすぐ買った方がいいです。何かと便利に使えます。

f:id:blackchinainfo:20181208231228j:plain

▲LOMOに35ミリの外付けファインダーをつけてみたのですが、あまりシッカリ固定されなくて危ういので、パーマセルテープで貼りつけて、落ちないようにしておきました。物撮りの時に転がりやすい物を小さく丸めたパーマセルテープで止めたりとかもできるので、1つあると何かと便利です。

アクセサリシュー/シンクロ接点

f:id:blackchinainfo:20181208224107j:plain

▲ニコンのアクセサリシューカバーが使えるかな…と思いましたが、出っ張っちゃいますね。削ってやれば大丈夫だろうけど…現代のデジカメのアクセサリシューとは違って、昔のカメラはシンクロ接点だけしかないので、特に過保護になる必要もないのかなぁ…と思ったりもするのですが。

f:id:blackchinainfo:20181208224346j:plain

▲ちなみに、ニコンのホットシューアダプターAS-15は使えました。

▲新品でも高いものではないですが、昔からあるものだし、そうそう壊れるものでもないので、中古カメラ屋に行ったら500円ぐらいで転がってます。これでLOMOでも、オフカメラストロボができる!(笑)

f:id:blackchinainfo:20181208224708j:plain

▲ちなみに現代のニコンのスピードライトはLOMOのアクセサリシューには刺さりませんでした。写真はTTL調光コードですけど、接点の突起が当たってアクセサリシューにはまらないのです。いつも撮影の時に携行しているニコンのスピードライトをLOMOでも使えたらいいかな…と思ったんですけどね。たぶんAS-15経由でシンクロコードでつなぐのだったら、完全マニュアルだけど、ニコンのスピードライトも使えるみたいですが…

f:id:blackchinainfo:20181208225052j:plain

▲やっぱり大人しくサンパック・オート140を使うことにしました…ところが、電池を新しいものと入れ替えても点灯しない…

f:id:blackchinainfo:20181208225200j:plain

▲ストロボの電池室の接点を接点復活剤でフキフキしてやりました。

f:id:blackchinainfo:20181208225243j:plain

▲電池室奥の接点も肝心です。ここを接点復活剤で湿らせた綿棒でフキフキしてやると、綿棒が緑色に染まりました。たぶんサビが落ちたのでしょう。

f:id:blackchinainfo:20181208225431j:plain

▲そうすると、ちゃんと点灯してくれました。スゴイ!サンパック!これって20年ぐらい前に購入したもので、元は更に遡って1980年代に発売されたものなんですけど、ちゃんと動く!

使い方をちょっと解説すると、スライドスイッチを「A」に合わせて、もしISO400のフィルムを使っている場合、絞りF8.0に合わせておけば、あとは撮影時に反射して返ってくるストロボの光量を測定して自動的に調光してくれる…というもの。ガイドナンバーと距離でいちいち絞り調整しなくても使えるわけです。

ちなみに、サンパック社に確認したところ、すでに外光式オートストロボは作っておらず、この製品がもし壊れたとしても修理はできない…とのことでした。ググってみたところ、中古なら1000円ぐらいで転がっているそうなので、もし壊れたら中古をまた買えば良いわけですが…。

それにしても、もう外光式オートストロボって他の会社も作ってないみたいで(中国製のものにそれらしきものが見えるものの、実際はどうなのか不明)寂しくなりましたね…今の時代はTTLオートストロボが主流なので、外光式は不要になったのでしょうが、これからまた古いカメラを使おう…という人間にとっては困ったものです…

とりあえず、これで無事、LOMOとストロボを使えるようになりました(^^)