最近は、「スキャナーで簡単にフィルムをデータにできるから、別にデジカメ使わなくても、昔のフィルムカメラを使えばいいんじゃないの」というのに気づいて、1人で盛り上がっておりますけど、そうなりますと…
昔使っていたライカも復活させてやりたいと思いまして、手入れをしながら気づいたのですが、ライカM3とライカⅢf…この手の古いライカには致命的な欠陥があったのです…それをすっかり忘れておりました…
【目次】
古いライカのアイレットは真鍮なので削れやすい
そもそも、私がライカから遠ざかり始めた原因は、デジタル一眼レフに切り替えたのもあるのですが…
▲こちらライカM3。アイレットの穴の形がオカシイのに気付きませんか?
▲こちらはライカⅢfのアイレット。穴がオカシイですよね?
実は、古いライカはアイレットの素材が真鍮になっておりまして、長いことストラップをつけていると、ストラップの吊り環で削れてしまうのです…
▲こちら私が愛用しているライカ純正ストラップ。
▲こういう吊り環を使用するんですけど、この素材がステンレスでして、ステンレスは真鍮より硬いので、少しずつアイレットを削ってしまうのです。
以前は毎日のようにライカを首から下げて歩いていたので、アイレットがあんなに深くまで削れてしまったのでした。
アイレットの交換だけでもかなりの費用になってしまうので、さてどうしたものか…と悩み始め、それと同時にデジタル一眼レフを購入したので、ライカを持ち出さなくなってしまったのですが、ふとしたことで、思い出したのが…
吊り環にシリコンチューブをかぶせる!
▲2年前の記事ですけど、こういうことがありました…そうだ!ストラップの吊り環にシリコンチューブを通してみたら…
▲というわけで早速入手しました。1メートルで200円(税抜き)ぐらいだったかな。
▲ただ、長さを合わせてカットして、それをグイグイ通していくだけです。一応、上から重ねてピッタリの長さにしたのですが、グイグイと通している間に伸びる?みたいです。
▲余分に長い部分はカッターでカット。
▲アイレットに通してみましたが、大丈夫です!そもそも削れて穴が大きくなっているので、問題なく通せました。とはいえ、シリコンチューブを吊り環に通すのに10分ぐらいかかったし、力まかせにグイグイ押したり引っ張ったりしたので、肩と指が疲れました…(;´д`)トホホ…
▲そして、止め具で固定。
▲おおお!ライカⅢfの復活!苦労の甲斐もあって、また持ち出せるようになりました!
カンタンにシリコンチューブを吊り環に通す方法
▲こちらはライカM3で使用しているストラップの吊り環。こちらもライカ純正ですが、形状が違います。
「この方が楽なんじゃね?」と思ったのですが…
▲ここで止まってしまいました。湾曲が多すぎるせいか、ここのカーブで摩擦が大きくなって、進まなくなりました。
ちょっと考え直して、この進まなくなったシリコンチューブはカッターで切って取り除き、もう一度やり直すことにしました。
▲そこで用意したのが5-56
▲一般のものではなく、フッ素樹脂入りです。ちょっと割高だけど、滑りが良くて重宝します。
コイツをシリコンチューブに穴の中に一瞬注してやると…
▲スイスイ通って、ここまで行くのに1分かかりませんでした\(^o^)/
▲あっという間に出来上がり!
▲ライカM3に取り付けました!
▲というわけで、そろってアイレット問題は解決…したと思うのですが、実際のところ、シリコンチューブがどれぐらい耐えてくれるのかわからないのですね。ステンレスと真鍮の間で、どれぐらいの間、破れずに耐えてくれるものなのか…
しばらく、外出の際は首からライカを下げて出歩き、耐摩擦性の実験をしてから、結果をレポートしようと思います。
▲タイトルには「200円で」と書きましたが、スーパー5-56を入れると200円になりませんね。まぁ、そのあたり見逃してやって下さい。これってちょっと割高ですけど、特に滑りが必要なところ(よく開けしめするジッパーとか)に使うと効果バツグンですよ!(^^)
- 今日の発見 ちょっとした工夫で解決できることはある。